コンテンツにスキップする

11月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反発、ユーロ下げ拡大-ドイツの政局不透明響く

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は米国債利回りの上昇を支えに上げを拡大した。ドイツの連立政権樹立に向けた協議が決裂し、欧州の政治を巡る不透明感が高まる中、ユーロは約3週間ぶりの大幅下落となった。

  ユーロは主要10通貨の過半数に対し下落。米国の感謝祭の祝日を数日後に控えて薄商いとなる中、米国時間午後にアジア時間の安値に接近した。一方ドルはその大半に対し上昇し、ドル指数はアジア時間の高値を上回ってなおも上昇を続けた。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.4%上昇。ユーロは対ドルで0.5%下げて1ユーロ=1.1734ドル。ドルは対円で0.5%高の1ドル=112円64銭。

  欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州議会で「2%弱の水準へのインフレ回復になお必要とされる潤沢な金融緩和の度合いを確保する」と述べたことも、ユーロ弱材料となった可能性がある。
  

  ドルは午後、円に対し日中高値112円72銭まで上げ幅を拡大した。米国債が下落し、10年債利回りが一時2.37%に達したことに支えられた。朝方の取引ではユーロ・円を中心としたクロス取引がドルの重しとなっていたが、一目均衡表の雲の上限で支持を見いだした。

欧州時間の取引

  ユーロが対ドル相場で上昇に転じ、一時は1.1812ドルに上昇。ロンドンや欧州を拠点とする複数のトレーダーによると、一時1.1722ドルまで売られたが、1.1780ドルまで持ち直したところで短期筋が買い戻しを入れた。

  ポンドは対ドルで上昇。一時は0.5%高の1ポンド=1.3279ドルまで買われた。英国が欧州連合(EU)離脱交渉で清算金支払い条件の上積みに前向きだとの報道が、ポンド強気派を支えた。
原題:Dollar Rallies, Euro Falls Amid German Political Uncertainty(抜粋)
Euro Reverses Drop as German Political Risk Fails to Deter Bulls(抜粋)
U.K. Preparing Enhanced Brexit Cash Offer Ahead of Key Summit(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株は上昇、終盤に上げ縮める-原油と金は下落

  20日の米株式相場は上昇。感謝祭の祝日を控えて議会が休会となる中、市場は米欧の政治動向を消化する動きとなった。金先物相場は2カ月で最大の下げ。

  • 米国株は上昇、終盤に上げ縮める展開
  • 米国債は下落、10年債利回り2.37%
  • NY原油は反落、一時56ドル割れ-ドイツ政局やOPEC政策が背景
  • NY金は反落、ドル上昇が手掛かり-下落率は9月以降で最大

  感謝祭の週の初日であるこの日、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が議長の任期終了と同時に理事を辞任する意向を表明したとの報道にも、株式市場は動揺せず、S&P500種株価指数は反発した。ただ終盤に上げを縮める展開となった。AT&Tによるタイム・ワーナー買収を阻止するため、米司法省がAT&Tを提訴する方向だとの報道が手掛かり。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の2582.14。ダウ工業株30種平均は72.09ドル(0.3%)上げて23430.33ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.37%。

  ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「極めて短期的に見ると、年末の税関連対策に関連した動きがある一方で、税制改革法の成立が遅れる可能性から相場上昇の一服期間が長引くこともあり得る」としながらも、「軟調な展開となっても、期間と水準の両方において限定的なものとなるだろう」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。一時は1バレル=56ドルの節目を割り込む場面もあった。ドイツ政局を巡る不透明感や石油輸出国機構(OPEC)の政策見通しを背景に、売りが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前営業日比46セント(0.8%)安い1バレル=56.09ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日だった。ロンドンICEの北海ブレント1月限は50セ
ント(0.8%)安の62.22ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇で貴金属市場には利益確定の売りが広がったとの見方もある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比1.6%安の1オンス=1275.30ドルで終了。下落率は9月以降で最大となった。17日には1.4%上げていた。

  イエレン議長はトランプ大統領に宛てた書簡で、後任であるジェローム・パウエル氏が就任した時点で理事も辞任する意向を示した。

  ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者 (CIO)はイエレン氏理事辞任のニュースについて、金融政策の観点で言えば「影響はないだろう」と分析。「どちらかと言えば、パウエル氏の政策はイエレン議長の政策の継続といったものになろう。よって金融政策面で大きな影響があるとは思わない」と述べた。
原題:Stocks Rebound With Dollar and Gold Feels the Pain: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slips Below $56 on German Political Stalemate, OPEC Doubts
Silver, Platinum Tumble as Dollar Rebounds; Gold Futures Decline

◎欧州株:上昇、ドイツ連立交渉決裂もユーロ安で輸出企業に買い

  20日の欧州株式相場は上昇。ドイツの連立交渉が決裂し、同国のDAX指数は朝方に下落したものの、ユーロ安で輸出企業が買われ上昇に転じて終えた。

  欧州株の指標であるストックス600指数は前週末比0.7%高の386.39。自動車株や鉱業株が上げを主導した。

  DAXは一時0.5%安まで下げたが、0.5%高で終了。メルケル首相は20日、少数与党で政権を樹立しようとするよりは再選挙に打って出た方がいいとの考えを示した。

  その他の域内主要株価指数では、英FTSE100指数が0.1%高、フランスのCAC40指数は0.4%高。

  ストックス600指数の業種別は2業種を除き全て上昇。個別ではロシュ・ホールディングが5.9%高、フォルクスワーゲンが4.2%高
原題:European Stocks Climb With DAX as Weak Euro BoostsExporters(抜粋)

◎欧州債:ほぼ変わらず、周辺国債が比較的堅調

  20日の欧州債相場はほぼ変わらず。ドイツのメルケル首相が向かうのは再選挙か少数与党かを巡り不透明感が高まった。トレーダーによるとイタリア国債に一定の買いが見られ、周辺国債が比較的堅調だった。

  ドイツ連立交渉の決裂は主にユーロの動きに影響が見られたものの、リスクオフを促してはいない。ドイツ国債先物12月限は7ティック上昇の162.92、出来高は過去30日平均を下回る。

  今週はユーロ圏国債の供給が枯渇し、年末まで低水準が続く。フィンランドが21日にクーポン0.5%の10年債を最大10億ユーロ、ドイツは22日に30年債を10億ユーロ発行する計画。

  ドラギECB総裁は、インフレは依然としてECBの目標に達しておらず、キャピタルキーを「できる限り」守るよう努めると発言。

  トレーダーらによると、薄商いのなかスペイン10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.52%
原題:Peripheral Euro-Area Bonds Advance: End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE