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ゴールドマンなど米銀、欧州株取引でリスクテークに積極的-関係者

  • JPモルガン・チェースやシティも取引の量と規模拡大に前向き
  • 欧州MiFID2がトレーディング、手数料構造を一変させる
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Photographer: Victor J. Blue
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Photographer: Victor J. Blue

欧州の現物株トレーディングで主導権を争っている米金融機関は、ビジネスの獲得を目指してリスクを積み増している。事情に詳しい複数の関係者が語った。

  同関係者らによると、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース、シティグループなどは、顧客との取引の量と規模拡大のために自行のバランスシート活用に一段と前向きになっている。部外秘を理由に匿名を条件に語った。ゴールドマン、JPモルガン、シティの担当者はコメントを控えた。

  同関係者の1人は、ゴールドマンが最近、1000万ドル(約11億2200万円)の「リスクトレード」に対して20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の手数料を設定しており、これは類似したトレードでこの顧客に通常提示される1%に比べると極めて低い手数料だと指摘。ゴールドマンがこれほどまで低い手数料でリスクを引き受ける姿勢を示しているため、同顧客は現在、他行ではなくゴールドマンと取引をしているという。

  同関係者のうち2人は、米銀は特に欧州諸国の競合と比べて提案に積極的で、顧客に提供するリスクの量は、顧客の規模とこれら銀行との関係に左右されると述べた。

Grabbing Market Share

  リスク志向の高まりは、10年前の金融危機局面で導入された規制がもたらしたより保守的なトレーディング環境の反動だ。来年1月3日に運用が始まる欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)は、顧客との取引手法に加え、調査や取引手数料の課金方法で銀行に転換を迫る。MiFID2が投資家に対して金融商品の比較検討を奨励する前に、一部銀行が自行のさまざまなトレーディング関連オプションを投資家に売り込むことに一段と熱心になる一方、MiFID2導入後に株式トレーディング収入のシェアの維持または拡大を目指す銀行は執行業務で価格戦争を引き起こす可能性がある。
            
原題:Goldman, Citi Among Banks Said to Add Stock Risk in Europe Push(抜粋)

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