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ユーロほぼ全面安、ドイツ連立協議決裂-対円で約2カ月ぶり安値更新

更新日時
  • ドル・円は一時111円89銭と10月16日以来のドル安・円高
  • ドイツの連立政権協議決裂を受けてユーロが売られた-BBH
A stack of twenty euro banknotes

A stack of twenty euro banknotes

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
A stack of twenty euro banknotes
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

東京外国為替市場では、ユーロが主要通貨に対してほぼ全面安。ドイツのメルケル首相が推し進めていた連立協議が決裂したとの報道を受けて、対円では約2カ月ぶりのユーロ安・円高水準を付けた。

  ユーロ・ドル相場は20日午後3時19分現在、前週末比0.5%安の1ユーロ=1.1737ドル。朝方に一時1.1722ドルと14日以来の水準までユーロ安・ドル高が進行した。ユーロ・円は同時刻現在、0.5%安の1ユーロ=131円47銭。一時131円17銭と9月15日以来のユーロ安・円高水準を付けた。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)外国為替部の村田雅志通貨ストラテジストは、「ドイツの連立政権協議が決裂したことを受けてユーロが売られた」と指摘。「好景気や欧州中央銀行(ECB)テーパリング視野で先週上昇し上値が重い中、報道を受けて売られたが、ひと相場終わって下げ止まりつつある」と語った。

  メルケル独首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)、緑の党による連立協議は、20日に日付が変わる直前に決裂した。メルケル氏は暫定首相として職務を続け、今後についてシュタインマイヤー大統領と20日に協議する。ドイツが再選挙に向かう可能性があり、欧州の指導者で最も在職期間が長いメルケル氏の将来が不透明になっている。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「欧州はドイツの連立協議の決裂に伴う不透明感が嫌気されている。ただ、ある程度連立協議が苦労するのは当初から言われていたことで、そこまで大ごとにはならないと思う」との見方を示した。

ユーロ・ドル相場の推移

  ドル・円相場は同時刻現在、0.1%安の1ドル=112円01銭。早朝の112円22銭から一時111円89銭まで水準を切り下げ、10月16日以来の水準を付けた。その後は112円前後でもみ合う展開となった。

  BBHの村田氏は、「ドル・円は、ユーロが下げたことや世界的に株価の上値が重いことを材料に下げた後、日本株が下げ渋り、やや戻した。米税制改革による米国期待が後退し、日本の貿易黒字も季節調整後で市場予想より若干大きく、円売りしにくい状況。ただ、五・十日の実需もあり、下げ渋っている」と説明。「今週は感謝祭の祝日を控え、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)前でもあり、ポジション(持ち高)は膨らみにくい」と語った。

 ソシエテ・ジェネラル銀の鈴木氏は、「ドル・円は111円台半ばが重要なテクニカルポイントで、そこを抜けると110円割れまで視野に入るリスクもある」とみている。

  日経平均株価は3営業日ぶりに反落。前週末比135円04銭(0.6%)安の2万2261円76銭で取引を終えた。米10年債利回りは時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)低下の2.32%程度まで低下した。

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