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10月貿易収支は5カ月連続黒字、原油高で輸入額増加し黒字幅縮小

更新日時
  • 貿易収支は前年比40.7%減の2854億円の黒字-予想下回る
  • 黒字縮小は為替にもポジティブ-伊藤忠経済研の武田主席研究員
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Bloomberg
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輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は、10月速報で5カ月連続の黒字となった。原油高で輸入額が増加したことで黒字幅は縮小し、市場予想は下回った。財務省が20日発表した。

キーポイント
  • 貿易収支は前年同月比40.7%減の2854億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は3300億円の黒字)-前月は6677億円の黒字
  • 輸出は14%増の6兆6931億円と11カ月連続の増加-前月は6兆8111億円
  • 輸出数量指数は3.8%増と9カ月連続の増加
  • 輸入は18.9%増の6兆4077億円と10カ月連続の増加-前月は6兆1434億円


輸出入は堅調に推移
背景

  好調な世界経済を背景に外需主導の経済成長が続いている。日本銀行が先月公表した経済・物価情勢の展望では、海外経済の成長に伴い「輸出も基調として緩やかな増加を続ける」と予想。2017年度実質国内総生産(GDP)の中央値を前回7月の1.8%増から1.9%増に上方修正した。

  内閣府が15日発表した7-9月期GDPは、前期比0.3%増、年率換算1.4%増と7期連続のプラス成長となった。天候不順で個人消費が7期ぶりにマイナスに転じたものの、堅調な輸出や設備投資が下支えした。

エコノミストの見方  

  • 伊藤忠経済研究所の武田淳主席研究員は電話取材で、「輸出の景気押し上げ効果が期待できる中、貿易黒字が縮小して為替にもポジティブ」だと評価。輸出を引っ張る半導体製造装置や自動車も堅調に推移しているとみている。地域別でも目立った落ち込みはなく、拡大が続く中国への輸出も「景気の動きと違和感のない連動」だと分析した。
  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは発表後のリポートで、世界経済の拡大に伴う需要増加や為替水準を考慮すると「日本の輸出が10ー12月期に弱含むとは想定されない」との見方を示した。10ー12月期と2018年も輸出は増加基調を維持し「日本経済の拡大に資する」と見込む。

詳細

  • 輸入額の伸び率は14年1月以来の水準-円安や原油価格の上昇が影響
  • 対中国の輸出額は過去最大-半導体等製造装置などスマートフォン関連が好調
(エコノミストコメントを差し替え、詳細を追加しました.)
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