コンテンツにスキップする

ナチスのシンボル模様のシャツ、どうして米百貨店で販売されたのか

ストリートウエアのブランド「エアウォーク」のシャツ(12.99ドル=約1470円)は半袖の黒いボタンダウンで、白い水玉模様が付いている。一見かなりシンプルで、ありきたりにさえ見える。

  ただ、シャツに全部で1万4000個ほどある白い模様は実際には水玉ではない。ナチスのシンボルであるかぎ十字のマークだ。

relates to ナチスのシンボル模様のシャツ、どうして米百貨店で販売されたのか

問題のシャツ

Source: Bloomberg

  ナチスのシンボル模様のシャツがどのようにしてデザインのプロセスを通過し、米フロリダ州にある店「ロス・ドレス・フォー・レス」に陳列され、ブルームバーグに発見されるのに至ったのだろうか。その理由は恐らく、誤りが見過ごされがちな、広大かつ複雑な小売業のサプライチェーンにあると思われる。

  全米で1500店余りを展開する格安衣料品チェーンのロス・ストアーズは、このシャツを店舗から撤去すると発表した。

relates to ナチスのシンボル模様のシャツ、どうして米百貨店で販売されたのか

一見かなりシンプル

Source: Bloomberg

  このシャツには、米オーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)傘下の衣料品ブランド「エアウォーク」のラベルが付いている。ロス・ストアーズは、シャツがどうして店に陳列されるに至ったかについて詳細を明らかにしていないが、ABGとサプライヤーの情報によっていくらか状況が判明した。

1510752557_11

シャツのかぎ十字模様(中央)、星の模様(左)、「オリ-・マン」のロゴ(右)

Source: Bloomberg,ABG

  ABGの広報担当者は当初、シャツの模様はエアウォークの「オリー・マン」ロゴを小さくしたものになるはずだったと述べていたが、その後に星の模様になるはずだったと説明し直した。このデザインは、エアウォーク・ブランドのライセンスを取得したニューヨークの衣料品輸入業者ファッション・オプションズが作成したもので、ABGの承認プロセスを経ていなかった。

  また、ファッション・オプションズのマイケル・ハダド最高経営責任者(CEO)は、最終製品がもともと同社がインドの工場に送ったデザインとは異なっているように見えると指摘。 「(工場オーナーの)ミスで、紛らわしいほどかぎ十字に似てしまった」と述べた。

  ハダド氏によると、海外工場から出荷されたシャツは、米国の倉庫に到着してロスの店舗に発送される前、チェックされなかったようだ。同氏は数千着が発送されたと推定しているが、ロスが問題を認識した後、それについて1週間ぐらい前に連絡を受けたという。

  ファッション・オプションズとロスは、このシャツを撤去することで合意した。「全く悪意はなかった」とハダド氏は説明。「私は正統派ユダヤ教徒だ。問題は食い止められ、是正された」と述べた。「今回はたまたま見過ごされてしまっただけだ」と付け加えた。

原題:How a Shirt Covered in Swastikas Ends Up in a Department Store(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE