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サウジ高官:汚職で拘束の王子らから11兆円回収も、裁判回避条件で

  • 不正に蓄えた財産を放棄すれば裁判回避できるとの条件提示
  • 粛清は軍にも拡大-退役軍人14人を不正金融取引に関与の容疑で拘束

サウジアラビア当局は、汚職疑惑で拘束された王子や閣僚、資産家から500億-1000億ドル(約5兆6000億-11兆2000億円)を回収できる可能性があると見込んでいる。政府高官が明らかにした。

  拘束された人物には著名投資家のアルワリード王子なども含まれ、不正に得た財産を放棄すれば裁判を回避できるとした条件を提示されている。捜査が継続中であることを理由に同高官が匿名で語った。支払いは各容疑者が不正に蓄えたとされる金額に基づいて要求され、全財産は求めていないという。

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アルワリード王子

フォトグラファー:Mohammad Obaidi / Bloomberg

  ムトイブ王子も拘束され、国家警備相の職を解かれたことから、サルマン国王が息子のムハンマド皇太子への王位継承の準備を進めているとの観測が強まっている。

  粛清は軍にも広がっている。同高官によれば、国防省に勤務していた退役軍人14人と国家警備省国家警備隊の元幹部2人が拘束された。不正が疑われる金融取引に関わった容疑という。現役の軍当局者は拘束されていないと同高官。

  王子らから資金を回収できたとしても、外貨準備高への大きな支援とはならないだろうと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのエコノミスト、ジャンミシェル・サリバ氏(ロンドン在勤)は指摘する。サウジ通貨庁(SAMA、中央銀行)が管理する外貨準備は2014年のピークから約2600億ドル減少している。

原題:Saudi Official Says Graft Settlements Could Recover $100 Billion(抜粋)

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