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【先週の新興市場】インド格上げ、ジンバブエ政権を国軍が掌握

更新日時

17日終了週の新興市場では、通貨が週間ベースで上昇。過去2カ月で最長の3週連続高となった。原油価格の下げを背景にドル指数が下落。新興市場国の株価も3週連続で上昇。米国の税制改革と企業利益の着実な伸びへの期待を背景に、米国株は下げを埋めた。

主なニュース:

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで2週続落。トランプ米大統領がアジア歴訪を終えて帰国し、貿易赤字を削減する目標に向けて進展があったと成果を強調した。
  • ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2004年以降で初めてインドのソブリン債格付けを引き上げた。経済・構造改革の進展継続を理由に挙げた。
  • ジンバブエで国軍が権力を掌握し、ムガベ大統領を軟禁した。同国ではムガベ大統領が1980年の独立以来権力を握ってきた。

アジア:

  • インドルピーの1カ月物NDFが11月7日以来の水準まで上昇。ムーディーズがインドのソブリン格付けを「Baa3」から「Baa2」に格上げしたことを好感した。
  • 韓国ウォンが昨年9月以来の水準まで上昇、利上げ期待が後押し。11月30日に開催される金融政策会合での利上げ期待が高まる中、年初来でサポートとなっていた1110ウォンを抜けたことで、ウォン買いが加速した。
  • 中国の米国債保有、9月減少でも1年ぶり高水準付近。米財務省が15日発表した対米証券投資動向によると、中国の米国債保有残高は197億ドル減り1兆1800億ドル(約133兆円)。減少は8カ月ぶり。中国は外国勢の米国債保有で依然として日本を上回り首位。

EMEA:

  • ロシアはベネズエラに融資した31億5000万ドル(約3550億円)について、再編に応じる合意書に署名した。
  • トルコの10年債利回りは大幅上昇し、過去最高水準。トルコ・リラは一段安。エルドアン大統領が中央銀行を批判したことを受け、政治的な圧力が高まるとの懸念が広がった。
  • サウジアラビアが王子や要人を拘束したことを受け、中東での政治リスクが高まる中、株式の売り手としては同国のリテール投資家が最大だったことがブルームバーグのデータで分かった。

中南米:

  • 国際スワップデリバティブ協会(ISDA)はベネズエラと国営ベネズエラ石油(PDVSA)による債務返済の遅延が、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済を引き起こすクレジット・イベント(信用事由)に該当するとの判断を示した。
  • メキシコのグアハルド経済相は米国が北米自由貿易協定(NAFTA)から撤退する可能性を完全には排除できないが、今年それが起きる確率は高くないと述べた。メキシコ・ペソは週間ベースで、2カ月ぶりの2週連続上昇。

今週のデータ:

11月20日ロシア10月の失業率、小売売上高
11月22日南アフリカ10月のCPI
11月23日ブラジル11月の拡大消費者物価指数
メキシコ中銀会合の議事録
南アフリカ金融政策の決定
11月24日メキシコ3QのGDP

原題:EM Review: India Upgrade, Zimbabwean Military, Romanian Growth (抜粋)

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