ドラギECB総裁:インフレ回復に自信が持てれば賃金も上昇へ

  • 賃金形成への過去の低インフレの影響は長続きしないはずだ
  • ユーロ圏の労働市場は「大成功」-忍耐強さ、なお必要

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、ユーロ圏で賃金が上昇し、景気が金融政策の支援から脱却することに楽観的な見方を示した。

  ドラギ総裁は17日フランクフルトで講演し、物価上昇を抑えている「最大の問題」は賃金が上がらないことだとあらためて指摘。しかし、金融緩和によって失業率が下がり消費も上向いたことで、変化が起ころうとしているとの期待も示した。

  「インフレ期待が十分に安定すれば、賃金形成への過去の低インフレの影響は長続きしないはずだ。労働市場が引き締まり不透明感が後退すれば、経済のたるみの大きさと賃金の伸びの関係が再び顕在化し始めるだろう。われわれは忍耐強くある必要がある」と語った。「失業率がこれほど低下し労働参加率が上がっていることは大成功だ」と自賛した。

  インフレ回復の定義としての「持続的な調整とは、総合インフレ率がECBの目標に向かう動きが一時的な現象でなく継続的で、金融政策の支援がなくとも自律的に続くことを意味する。現在はインフレ率が近年の低水準から一貫して離れつつあるが、進展は不十分で部分的だ」とも述べた。

  量的緩和(QE)の月額を減らし延長する決定については、金利が現行水準に長くとどまるという期待を補強したと主張した。

原題:Draghi Says Confidence on Inflation Will Help Drive Wage Gains(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE