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トレーダーは18年の長短利回り格差ゼロに備えよーTロウ・プライス

  • 米金融当局は来年2~3回利上げする公算-Tロウ
  • 利回り曲線は10年ぶり平たん水準、10年債利回りはボックス圏

米国のイールドカーブ(利回り曲線)のたゆみないフラットニング(平たん化)は一体どこまで行くのだろうか。米資産運用会社Tロウ・プライス・グループは長短利回り格差がゼロの完全なフラットになるとみる。

  米国債の長短利回り格差はこの10年で最も小さくなっている。米金融当局が今年これまでに政策金利引き上げを2回実施。12月には3回目の利上げが見込まれる中で米2年債利回りは2008年以来の最高に達した。一方、海外投資家や保険、年金基金からの需要で10年債利回りは今年の平均付近で推移している。2年債と10年債の利回り格差は約66ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、07年11月以来の水準に縮小した。

  Tロウ・プライスのマーク・バセルキフ債券最高投資責任者(CIO)は記者説明で、「10年債利回りのピークはフェデラル・ファンド(FF)金利が最終的に落ち着く水準におおよそ近いはずで、米金融当局が18年に2回か3回の利上げを実施すると仮定するなら、それは完全にフラットなイールドカーブを示唆する」と語った。米金融当局は想定通りの利上げをする公算が大きく、長短利回り格差は来年後半にもゼロに至る可能性があるとみている。
              

Spread Shrinks

  インフレ率に安定化の兆しが見られ、失業率が2000年以来の低水準となる中、米金融当局が利上げのペースを速めるとの見方も出始めている。ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースのエコノミストらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が来年、現時点での当局者の想定が示唆する3回ではなく、4回の利上げをする可能性が高いとみる。

  FOMCが12月の利上げに加えて来年にゴールドマンやJPモルガンの予測通りに利上げをした場合、FF金利の誘導目標の中央値は2.375%となり、17日終了時の10年債利回りと一致する。つまり、金融当局が長期金利を動かすことができないすれば、イールドカーブは完全にフラットになるということだ。

  Tロウ・プライスの債券ポートフォリオマネジャー、スティーブ・バートリニ氏は「FF金利がひとたび2%を上回ったら、長短金利差はゼロに接近し始めるだろう」と語った。

CMCマーケッツのリック・スプーナー氏

(出所:Bloomberg)

原題:Bond Traders Should Prepare for Yield Curve to Zero Out in 2018(抜粋)

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