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損保3社:通期純利益2割減予想に下方修正、ハリケーンなど (訂正)

更新日時

大手損保3グループの通期(2018年3月期)連結純利益は前期比19%減の5270億円となる見通し。北米を襲ったハリケーン、メキシコ地震、国内の相次ぐ台風などの自然災害で保険金支払いが膨らみ、過去最高益の従来予想7080億円から下方修正。タイの洪水で最終赤字となった12年3月期以来の減益となる。

  東京海上ホールディングスは通期純利益を同16%減の2300億円(従来予想2800億円)に下方修正、年間配当は1株あたり160円を据え置いた。上期実績を踏まえ正味収入保険料と生命保険料を上方修正、純利益は中間期までのハリケーンなどの自然災害発生状況と10月の台風を織り込み500億円の下方修正を見込む。また、1000億円を上限に自己株式の取得も発表した。

  東京海上HDの藤田裕一専務取締役はハリケーンなど海外の巨大災害のリスクについて「前年までは少ない年が続いていた」と説明。巨大災害による保険金支払いへの影響額は、今年を含めた5年間の平均は330億円だったのに対し、今期は730億円に膨らむと見込むが、「リスクはコントロールされたレベル」と語った。

  MS&ADインシュアランスグループホールディングスは同31%減の1450億円(同2450億円)、SOMPOホールディングスは同8.7%減の1520億円(同1830億円)に下方修正。両社とも年間配当金予想は据え置いた。MS&ADの柳川南平専務執行役員は人口減少や自動運転化で国内損保の市場拡大が見込めない中、「海外展開が資本の有効活用、リスク分散になる」と指摘。各社とも今後も海外展開の拡大路線に変更はないという。

  4-9月連結純利益は3社合計で前年同期比48%減の1544億円。資産運用利益は増加したものの、自然災害の影響で保険引き受け利益が減少した。東京海上HDは同50.6%減の768億円、MS&ADは同23.0%減の757億円、SOMPOは同95.6%減の19億円となった

  各社とも年間計画を上回るペースで政策保有株を圧縮している。今期も1000億円の削減を計画しているSOMPOの辻伸治グループCFOは、今中間期の削減は前年同期より進んでいるという。ただ、「株が上がったからといって売れるものではない。個別に丁寧に交渉しながら進めている」と述べた。計画達成に向けて、交渉の目途はついているという。東京海上HDは680億円、MS&ADは805億円減らした。

単位:億円
(前年同期比:%)

正味収入保険料
純利益
自然災害の影響
(うち海外)
東京海上HD中間実績
通期予想
18065( 6.2)
35400( 1.4)
 768(▲50.6)
2300(▲16.0)
 980(550)
1570( 730)
MS&AD中間実績
通期予想
18641( 1.3)
34500( 1.3)
 757(▲23.0)
1450(▲31.1)
1122( 874)
1720(1050)
SOMPO中間実績
通期予想
14988(17.1)
28540(11.9)
   19(▲95.6)
1520(▲ 8.7)
 959( 703)
1530(1000)
(業績表のうち東京海上HDの自然災害影響額を訂正しました.)
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