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ドル下落、米ロシア疑惑巡る報道で調整圧力-対円で1カ月ぶり安値

更新日時
  • WSJ報道きっかけに一時112円40銭までドル売りが進行
  • 米感謝祭りを控えてドル・円は調整で売られやすい-みずほ銀

東京外国為替市場ではドルが下落。トランプ米政権のロシアゲート捜査を巡る米紙報道をきっかけにドル売りが強まり、対円で約1カ月ぶり安値を付けた。

  17日午後4時現在のドル・円相場は前日比0.5%安の1ドル=112円48銭。前日の米国株高や米長期金利の上昇を受けて朝方に113円14銭を付けた後に反落し、一時112円40銭と10月19日以来の水準までドル安・円高が進んだ。

  みずほ銀行の加藤倫義参事役は、「ロシアスキャンダルはトランプ政権のアキレス腱になるかもしれないと言われていたので、敏感に動いている人はやはりいる」と指摘。また、「投機勢の目からすれば、日本株が上がっているにも関わらず、ドル・円が上がっていかず、ドル・円ロングで行けないということはある」とし、米国の感謝祭を来週に控えて「今は調整で売られやすい状況にある」と話した。

ドル・円、直近安値を下回る

  ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、モラー特別検察官のチームがトランプ陣営に対し、一連のロシア関連キーワードを含む陣営幹部十数人の文書や電子メールを提出するよう求める召喚状を10月半ばに出していたと、事情に詳しい匿名の関係者からの情報を引用して伝えた。

  17日の東京株式相場は続伸し、日経平均株価は前日比45円68銭高の2万2396円80銭で引けた。午前に400円超まで上げ幅を拡大した後は失速し、午後にはマイナス圏に沈む場面もあった。米10年債利回りは16日の米国市場で2.38%と5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇したが、17日のアジア時間の取引では一時2.35%前後まで低下している。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、日本株は調整が一服して戻しているが、最近は相関が弱まっており、ドル・円は「独自のポジション状況をベースに米感謝祭前のポジション調整が行われている印象」と指摘。注目の米税制改革については、下院が法案を可決したものの、「中身が違う上院がどうなるかというところを注視する感じ」と語った。

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  ドルは主要通貨の大半に対して下落。対ユーロでは1ユーロ=1.17ドル台後半から一時1.1822ドルまで売られた。

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