【個別銘柄】半導体株堅調、自社株買いで東京海上H高い、ツムラ下落

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  • SUMCOなどに買い、米アプライドの売上高見通しが予想上回る
  • 東京海上Hは午後に上げ広げる、1000億円上限に自社株買い発表

17日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  半導体関連株:SUMCO(3436)が前日比4.9%高の3020円、ローム(6963)が3.8%高の1万2390円、ディスコ(6146)が2%高の2万7560円など。米半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズは16日、11月ー2018年1月期(第1四半期)の純売上高見通しは40億ー42億ドルと発表。アナリスト予想の平均39.6億ドルを上回った。アプライド社を中心に同日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.5%高と反発。良好な業界環境を見込む買いが日本企業にも入った。  

  東京海上ホールディングス(8766):2.9%高の4875円。発行済み株式総数の3.4%、1000億円を上限とする自社株買いを行うと17日午後に発表。当面の需給好転を見込む買いが入った。取得期間は12月1日から18年5月末。

  設備投資関連株:工場自動化(FA)関連の安川電機(6506)が3.4%高の4725円、工作機械の東芝機械(6104)が1.8%高の741円など。日本工作機械工業会が16日に公表した10月受注の改定値は、内需・外需合計で前年同月比50%増の1407億円。野村証券では、世界受注は全地域、幅広い業種で増加しており、18年も堅調がメインシナリオと分析。前週の中国上海工業展の訪問では、自動化投資を中心に需要は好調との声が多かったとも指摘した。

  ペプチドリーム(4587):8.6%高の3520円。ドイツのバイエルAG社と、複数の創薬標的タンパク質に対し特殊環状ペプチドを創製する契約を締結した。ペプチDはバイエルから契約一時金、研究開発支援金を受け取り、さらに契約では各ターゲットに関わるマイルストーンなどで総額最大で約1245億円を受領する。みずほ証券はポジティブと評価し、医薬品以外の多彩なオプションは1245億円に含まれず、行使されれば本契約のアップサイドになり得るとの見方も示した。

  ディー・エヌ・エー(2432):5.2%高の2801円。JPモルガン証券は投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を2900円から3200円に上げた。今月下旬に41カ国で配信予定の「どうぶつの森ポケットキャンプ」は、イベント開催や期間限定アイテムの提供などによる時間短縮ニーズの高まりが課金を誘引するケースが多く、配信以降の運営強化でマネタイズ(収益化)のポテンシャルがある、とみている。

  ツムラ(4540):4.7%安の3945円。クレディ・スイス証券は、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を4000円から3600円に下げた。中国保険大手の平安保険との資本業務提携は中長期的に中国ビジネス拡大の橋頭堡(ほ)になるとみられるが、短期的に株価や業績のリスクになる可能性が高いと判断。原料生薬市況の高止まりで原価低下も見込めず、19年3月期の営業利益予想を185億円から165億円、再来期を190億円から155億円に減額した。

  日立化成(4217):3.1%安の3010円。みずほ証券は16日、18年3月期の営業利益予想を610億円から520億円に減額(会社計画は前期比4%増の510億円)、来期を670億円から650億円に減額した。コンデンサカルテルの係争中案件に関する費用見積額、来期以降のリチウムイオン2次電池負極材の資材費上昇効果を業績予想に織り込んだ。目標株価も3200円から3100円に変更。

  アサヒグループホールディングス(2502):2.3%高の5483円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、17年12月期の営業利益予想を1810億円から1825億円(会社計画は前期比22%増の1673億円)に増額、来期は2030億円から2055億円、再来期は2130億円から2170億円に見直した。約1兆2000億円を投じ買収した欧州事業が想定以上の立ち上がりとなったほか、中国の康師傅飲品株の売却による資産入れ替え計画も同証想定以上のペースで進んでいる、と評価したため。

  キリンホールディングス(2503):1.4%安の2627.5円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。収益構造改革による低採算事業の業績改善は上昇した株価に織り込まれたと判断、次の課題はキリンビールの再成長、潤沢なキャッシュを活用した企業価値向上策の具体化と指摘した。17年12月期の営業利益予想を1580億円から1540億円(会社計画は前期比7.1%増の1520億円)、来期を1740億円から1615億円に減額。

  アニコムホールディングス(8715):6.3%高の3105円。アニコム損害保険の10月の新規契約件数は前年同月比19%増の1万2353件、正味収入保険料は13%増の26億4300万円だった。いずれもウェブサイト上で公表している15年度以降で最高水準。

  KLab(3656):3.8%高の1914円。株主優待制度を新設、毎年12月末時点で500株以上、6カ月以上継続保有の株主を対象に人気ゲームタイトルをデザインしたオリジナルクオカードを進呈する。

  東京ドーム(9681):6.1%高の1098円。18年1月期の営業利益計画を106億円から前期比13%減の110億円に上方修正。コンサートイベントの開催が順調に推移する見通し、各施設のリニューアル工事に伴う費用も当初見込みを下回る。年間配当計画は1株12円から18円に増やす。前期実績は14円。

  ミスミグループ本社(9962):2.2%高の3220円。SMBC日興証券は投資判断を新規に「1(アウトパフォーム)」とし、目標株価を4100円とした。10年に開始した流通事業は国内中心に高い増収率で、前期から本格的にプロモーションを始めた中国や韓国も顧客数が大幅に増えていると指摘。自動化ニーズからFA事業も好調とし、18年3月期の営業利益予想は会社計画(前期比34%増の364億円)を上回る372億円、来期451億円、再来期522億円を見込む。

  トクヤマ(4043):1%安の3555円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。主要製品の塩ビ・苛性ソーダの価格上昇、半導体向け多結晶シリコンなどの数量増による堅調な業績が続くとのエクイティストーリーは、8月中旬以降の株価上昇で織り込まれたと判断した。

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