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11月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルがほぼ変わらず-米下院は税制改革法案を可決

  16日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数がほぼ変わらず。新規失業保険申請件数が芳しくない内容だったほか、米金融当局者の発言もドルの押し上げにはつながらなかった。米下院はこの日、共和党がまとめた税制改革法案を可決した。

  ドルは主要10通貨に対して高安まちまち。ノルウェー・クローネやスウェーデン・クローナ、ポンドに対して大きく下げた一方、スイス・フランやニュージーランド・ドル、ユーロに対しては上昇した。  

  ニューヨーク時間午後4時半現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比変わらず。ドルは対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.1770ドル。対円では0.1%上げて1ドル=113円03銭。

  下院は税制改革法案を可決したが、ドルはほとんど反応しなかった。上院ではこれとは別に独自案の議論を続けている。またこの日は複数の米金融当局者の発言があったが、相場に目立った変化はなかった。低調な内容となった新規失業保険申請件数に反応して、ドル指数は一時下げる場面があった。

  クリーブランド連銀のメスター総裁は、緩やかな利上げの継続を支持するとし、インフレは金融当局が目指す2%に上昇するとの見方を示した。ダラス連銀のカプラン総裁は、「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くはない」と述べた。また自然利子率の低下は利回り曲線のフラット化を意味すると指摘した。

  米労働省が発表した先週の週間新規失業保険申請件数は、前週比1万件増の24万9000件。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は23万5000件だった。ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)の為替調査・ 戦略担当ディレクター、カール・シャモッタ氏は申請件数が市場予想を上回ったことが、市場の「失望を誘った」と指摘した。

  ゴールドマンは2018年のテーマとしてドルの低調、ユーロの堅調、ならびに米金融当局による4回の利上げを挙げた。モルガン・スタンレーはドルの軟調が6年間続く可能性があるとの見方を示した。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も主要10通貨に対して高安まちまちな展開だった。欧州の複数のトレーダーは、ドルの商いは今週で最も薄く、流動性が低いことから時として動きが荒くなっていると指摘した。

  ユーロは欧州時間も軟調。15日に終値で55日移動平均線を上回らなかったことから、今週に入りロングにしていた投資家がポジションを縮小した。
原題:Dollar Little Changed After U.S. Tax Reform Approved by House(抜粋)
Dollar Rebound From 3-Week Low Fades; Euro Anchored by Expiries

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が反発、国債や原油は下げ

  16日の米株式相場は反発。ハイテク株が買われ、法人税引き下げの実現確率が高まる中、S&P500種株価指数は2カ月ぶりの大幅高となった。一方、国債は反落した。

  • 米国株は反発、ハイテク株が主導-法人税減税実現への期待感で
  • 米国債は反落、イールドカーブがベアスティープ化
  • NY原油は続落・55ドル近くに、石油・天然ガス株下落が重し
  • NY金は小反発、米指標発表後のドル安背景に下げ埋める

  シスコシステムズが8-10月決算を受けて買われ、ハイテク株全体を押し上げた。また小売り大手ウォルマート・ストアーズの決算も好感され、生活必需品株への追い風となった。米国債は午後に狭い値幅で推移していたが、引け間際に長期債および超長期債の先物を対象とした大規模なブロック取引が執行されたことで長期債が下げ幅を拡大。イールドカーブがスティープ化した。

  S&P500種は前日比0.8%上げて2585.64。ダウ工業株30種平均は187.08ドル(0.8%)高い23458.36ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.37%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落した。ノルウェーの政府系ファンドが、保有する石油・ガス関連株式およそ350億ドル相当の処分を提案したことが背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比19セント(0.3%)安い1バレル=55.14ドル。ロンドンICEの北海ブレント1月限も続落、61.36バレルで引けた。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。一時は0.2%安となったが、ドルが下落し、12月利上げの可能性を見極めようとするトレーダーが米経済指標を消化する中、下げを埋めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%未満上昇し、1オンス=1278.20ドルで終了。

  前月からの低下を示したフィラデルフィア連銀製造業景況指数が金相場下げ渋りの「主な理由だ」と、シンク・マーケッツのアナリスト、ナイーム・アスラム氏は電子メールで指摘した。

  中国人民銀行が金融システムに資金を供給したことを受け、前日まで見られた商品相場の広範な下げには歯止めがかかった。

  税制改革関連では、米上院案に反対していたジョンソン議員が、懸念部分が考慮されることに楽観的だとの述べたことで、法人税引き下げの確率が高まったとの見方が広がった。下院はこの日、共和党がまとめた税制改革法案を可決した。
原題:Stocks Rebound on Tech Rally as Treasuries Weaken: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Steepen as Late Block Trades Weigh on Long End(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Slips to Near $55 as U.S. Stocks Weigh on Price(抜粋)
PRECIOUS: Gold Regains Footing as Dollar Slips After U.S. Data(抜粋)

◎欧州株:反発、建設や旅行関連高い-ユーロ下落も追い風

  16日の欧州株式市場では、指標のストックス600指数が8営業日ぶりに上昇。建設や旅行関連株が買われた。ユーロが下落に転じたことも株式の買いを後押しした。

  ストックス600指数は前日比0.8%高の384.93で終了。業種別の建設株は2%高、旅行・レジャーは1.7%高。一方、石油・ガスは0.4%安となり業種別で唯一の下げ。

  域内の主要株価指数では、英FTSE100指数が0.2%高、ドイツのDAX指数は0.5%高、フランスのCAC40指数は0.7%高。
原題:Europe Stocks Resume Gains as Construction Firms Jump,Euro Dips(抜粋)

◎欧州債:堅調、ドイツ債と米国債のスプレッドが拡大

  16日の欧州債相場は、世界的な株価反発やフランスとスペインで国債入札があったにもかかわらず堅調だった。入札で強い需要が集まったスペイン債の上げが大きく、この動きにポルトガル債も追随した。

  米国債の売りに伴い、ドイツ債と米国債のスプレッドは拡大。
  
  スペイン政府は償還期限が3年、5年、10年、50年の債券をそれぞれ発行。長期債に対する需要がとりわけ好調だった。

  フランスは3年、5年、7年の債券を予定通り49億9000万ユーロ発行。応札倍率は全般的に前回を上回ったものの、需要はまちまち。

  英国10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.31%。10月の英小売売上高がエコノミスト予想を上回った一方、国債入札では需要が堅調だった
原題:Euro Bonds Steady Into Close, Bund-UST Widens; End-of-DayCurves(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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