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ドル・円は小幅高、日本株反発や米金利上昇で買い先行も上値限定

更新日時
  • 朝方の112円76銭から一時113円11銭まで上昇後は伸び悩む
  • ドル・円、目先は112~114円レンジでの推移か-しんきんアセット

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅高。この日の米国で連邦準備制度理事会(FRB)高官講演や下院の税制改革法案採決などを控える中、日本株の反発や米金利上昇などを受けてドル買い・円売りが先行したが、上値は限定的だった。

  ドル・円は16日午後3時42分現在、前日比0.1%高の1ドル=113円03銭。朝方に付けた112円76銭から一時113円11銭までドル高・円安に振れた後は伸び悩み、午後の取引終盤には再び113円台を割り込む場面もあった。前日の海外市場では、米長期金利の低下などを背景に一時112円48銭と10月19日以来の円高・ドル安水準を付けていた。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、ドル・円について、「米経済指標、米税制改革法案の進展、株価、米金利動向などが日替わりメニューとなっている中、今は110~115円レンジの真ん中ぐらいの水準でドルの上値は重い」と説明した。

  この日の東京株式市場で日経平均株価は7営業日ぶりに大幅反発。前日比322円80銭(1.5%)高の2万2351円12銭で取引を終えた。米長期金利の指標となる米10年債利回りは時間外取引で一時3ベーシスポイント(bp)高の2.35%程度まで上昇した。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「ドル・円に関しては、押し目があれば拾いたい人が多いという状況。株などの調整が終われば、ドル・円は戻っていきそう」と指摘。「足元では調整は入っているものの、適温経済の中で相場はいずれ元のトレンドに戻っていく可能性が高い」と述べた。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁は15日の講演で、米失業率が4%を割り込む公算が大きく、インフレや資産価格への圧力を高め、追加利上げを正当化することになるとの見方を示した。16日はクリーブランド連銀のメスター総裁、ダラス連銀のカプラン総裁、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演する。また、米下院は税制改革法案を採決する見込み。

  しんきんアセットマネジメント投信運用部の加藤純主任ファンドマネジャーは、「米国でインフレ期待が上がってこない限りは長期金利は上がってこない。緩やかに上がっていくだろうという見込みだけで長期金利はもう上がらないことはよく分かったので今の環境下で114円はひとまずトップ。ただ、下も米利上げの流れがなくならない限りは112円を一瞬突っ込む程度」と語り、目先は112~114円レンジでの推移を見込んでいる。

ドル・円相場の推移

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、横ばいの1ユーロ=1.1791ドル。前日には一時1.1861ドルと10月13日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。ポンド・ドル相場は、0.1%高の1ポンド=1.3177ドル。

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