シカゴ連銀のエバンス総裁は15日、米金融当局としてインフレ加速に一段と積極的な姿勢で臨むべきだとの考えを示した。また、金融の安定性確保に金利を活用する可能性に多言を弄(ろう)するのは望ましくないと指摘した。

  ロンドンでの講演のテキストでエバンス総裁は、インフレ率を2%の目標に押し上げるという当局のコミットメントへの一般の信認が失われつつあるのではないか懸念を表明した。同総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)の中で、他の多くの当局者の主張よりも一段と緩やかなペースでの利上げを一貫して訴えてきた。

  エバンス総裁は「2%が上限となっているとの印象を取り除くため、目標値を挟んで上下に対称的な形でのインフレ実現に当局が取り組む意向と、過去に伝えてきたよりも将来的に2.5%のインフレの可能性が大きい点を認めることをもっとはっきりと伝達すべきだ」と語った。

  同総裁はさらに、「特異で一過性の要因というよりも、持続的な要因がインフレを抑制しているのではないかと懸念している」と述べ、インフレ期待のさまざまな指標にここ数年、鈍化が見られる点に言及した。

  またエバンス総裁は、「金融政策の議論に当たり、金融安定性への配慮を強調し過ぎれば、2%のインフレ目標に対する当局のコミットメントへの信認低下につながりかねない」と話し、「金融安定性は確かに極めて重要だが、その促進には金融政策よりも優れた手段がある」と論じた。

原題:Evans Says Fed Must Convince Public It Will Allow More Inflation(抜粋)

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