トランプ米大統領の北朝鮮攻撃に関するコメントを懸念した米議会の超党派議員らが大統領の核使用権限について子細に検討している。

コーカー上院外交委員長
コーカー上院外交委員長
写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  コーカー上院外交委員長は14日の公聴会で、開戦は民主的に選出されたリーダーが担う「大きな責任」であり、その中でも核兵器使用の決定は「最も重大」だと語った。これまでトランプ大統領の外交政策を厳しく批判してきたコーカー委員長は、大統領に核使用権限を認める「現行制度の現実」を検証したいと述べた。

  この問題で一連の公聴会開催を明言しているコーカー委員長は、現行の核兵器配備プロセスは「核攻撃に対応するかどうかという命令を下す権限を大統領だけが持つことを意味している」と述べ、「いったんこの命令が下され、確認されてしまえば、もはや取り消すことはできない」と指摘した。

  14日の公聴会で上院議員数人が北朝鮮への先制攻撃をトランプ大統領が検討しているのではないかとの懸念に言及。またトランプ大統領は「予防戦争」の可能性も排除していないとしたマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)のコメントも取り上げられた。

  カーディン上院議員(民主、メリーランド州)は公聴会で、市民対話集会の際に有権者らから、トランプ大統領は何の制限も受けずに核攻撃を命令できるかどうかについて聞かれる機会が増えていると発言。大統領が8月に、北朝鮮が米国を脅し続けるなら、北朝鮮は「炎と怒り」に見舞われるだろうとコメントしたことなどで、こうした市民の声は強まっていると説明した。

原題:Trump’s Power to Use Nuclear Weapons Under Senate Scrutiny (1)(抜粋)

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