米共和党のマコネル上院院内総務は、アラバマ州での連邦上院補欠選挙で共和党候補ロイ・ムーア氏が勝利しても憲法に基づき議員資格を剝奪し、セッションズ米司法長官を同州選出上院議員に復帰させる案を議論した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

  同関係者によれば、マコネル院内総務は13日にペンス副大統領と共和党の税制法案に関して電話した際にこのアイデアを持ち出したが、ペンス副大統領は賛成も反対もしなかった。院内総務はまた、セッションズ長官を候補者名簿にない記入候補者として出馬させることも提案したという。

  ムーア氏を巡っては、女性5人が10代の時にわいせつ行為などを受けたと述べており、1人は14歳の時に同氏からの性的接触が始まったと主張。別の女性は16歳の時に車の中で性的暴行を受けたとしている。

  マコネル院内総務は14日に記者団に対し、ムーア氏当選の場合に更迭するシナリオについてコメントせず、この件については10日にトランプ米大統領、11日にケリー大統領首席補佐官、13日にペンス副大統領とそれぞれ話したことを明らかにした。さらに、ムーア氏の上院議員就任は「明らかに不適切」との見解をあらためて示し、ムーア氏を上院から排除しながら共和党の議席を維持するため「全ての選択肢」をホワイトハウスと議論していると述べた。

  ムーア氏は自身の上院議員就任を阻止するいかなる試みにも戦う姿勢で、マコネル氏を具体的な標的に挙げ「この選挙を決めるのはワシントンのエリートではなく、アラバマの善良な市民だ!#DitchMitch」とツイッターに投稿した。

  アラバマ州の法律では、候補者名簿からムーア氏の名前を削除することは時期が遅くできない。ムーア氏が当選した場合、上院は憲法に基づき3分の2以上の賛成で同氏の議員資格を剝奪できる。その後、アラバマ州知事が暫定的な上院議員を指名でき、セッションズ氏や、同氏の任期を引き継ぐため任命されたルーサー・ストレンジ上院議員を起用する可能性がある。ストレンジ氏は補欠選挙でムーア氏に敗れた。

原題:McConnell Is Said to Mull Replacing Moore, Who Says #DitchMitch(抜粋)

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