欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、ユーロは上げECB会合以降の下げほぼ埋める

  14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが2カ月で最大の下げ。一方でユーロは上昇し、一時10月26日以降で初めて1.18ドルを超えた。ユーロは早い段階から上昇していたが、米国債市場でイールドカーブのフラット化が進む中で、上げを拡大した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ユーロは主要通貨全てに対して値上がりし、対ドルでは10月下旬の欧州中央銀行(ECB)政策委員会以降の下げをほぼ埋めた。対ドルでは5営業日続伸と、9月以降で最長の連続高。

  ニューヨーク時間午後4時半現在、主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%低下。ユーロは対ドルで1.1%上げて1ユーロ=1.1792ドル。ドルは対円で0.2%安の1ドル=113円45銭。

  株価の下落や米生産者物価指数が予想を上回ったことを手掛かりに、米イールドカーブはフラット化した。15日には米消費者物価指数(CPI)が発表される。

  ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりしたが、カナダ・ドルとニュージーランド・ドル、ノルウェー・クローネ、スウェーデン・クローナに対しては上昇した。

  欧州中央銀行(ECB)が主催した主要中銀当局者の討論会では、金融政策に関する新たな見解はほとんど得られなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長とECBのドラギ総裁、イングランド銀行のカーニー総裁、日本銀行の黒田東彦総裁は、フォワードガイダンスが今や完全に本格的な金融政策手段の一つになったとの認識を示した。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間から上昇。ドイツの7-9月(第3四半期)国内総生産が市場予想を上回り、経済の堅調さが示されたことが好感された。

  ドルは欧州時間では対円で上昇し、一時113円91銭を付けた。
原題:Euro Nearly Erases Post-ECB Drop While USD Tumbles: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株安、国債利回り低下-原油が大幅安

  14日の米市場では株式相場が下げ、国債が上昇した。世界の金融市場にリスク回避の動きが広がった。商品相場は原油先物を中心に下げた。

  • 米国株は反落、原油安受けて素材やエネルギーに売り
  • 米国債は上昇、10年債利回りは2.37%台に低下
  • NY原油は1カ月ぶり大幅安、IEAが需要見通しを下方修正
  • NY金は続伸、朝方に出来高急増で下げを埋める

  商品相場の下落を背景とした素材・エネルギー株の下落がS&P500種株価指数の重しとなった。商品相場のリターンを示すブルームバーグ・コモディティー指数は一時、前日比で1.5%下げた。この日は米原油先物が1バレル=56ドルを割り込んだほか、ブルームバーグ・ドル・スポット指数も1カ月ぶりの大幅下落となった。米国債は10年債が堅調に推移し、利回りの下げ幅は約1週間ぶりの大きさだった。

  S&P500種株価指数は0.2%下げて2578.87。ダウ工業株30種平均は30.23ドル(0.1%)安い23409.47ドル。ニューヨーク時間午後4時36分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.37%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が約1カ月ぶりの大幅安。国際エネルギー機関(IEA)が2018年の石油需要見通しを引き下げたため、売りが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.06ドル(1.9%)下げて1バレル=55.70ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は95セント下げて62.21ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1オンス=1282.90ドルで終了。米東部時間午前10時過ぎにわずか3分間で140万オンス相当が取引される場面を経て上昇し、それまでの下げを埋めた。

  米労働省が朝方発表した10月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で上昇し、市場予想を上回る伸びを示したほか、前年比では5年ぶりの高い伸びとなった。トレーダーは米経済がどれほど健全かを見極めようとしており、注目は15日発表される消費者物価指数と小売売上高に移る。
 
  米国債のイールドカーブは長期債を中心とした相場上昇によりブルフラット化が再開。10月の米PPIが予想以上の伸びとなったことなどを手掛かりに、5年債と30年債の利回り差が大きく縮小した。
原題:U.S. Stocks, Treasury Yields Fall as Oil Retreats: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Flatten, Hold Early Gains on Dollar, Oil Drop(抜粋)
Oil Retreats as IEA Casts Dark Cloud Over 2018 Market Outlook(抜粋)
Whipsawing Million-Ounce Gold Trades Becoming the New Norm (1)(抜粋)
Gold Reverses Losses as Over 1 Million Ounces Trade in 3 Minutes(抜粋)

◎欧州株:6日続落、ユーロ高響く-原油安で石油ガス銘柄にも売り

  14日の欧州株式相場は6日続落。ユーロ上昇が響いたほか、原油安が石油・ガス銘柄を圧迫した。

  ストックス600指数は前日比0.6%安の383.86で終了。6営業日の下落率は3.2%に達した。この日の業種別では石油・ガスが1.6%安、通信サービスが0.4%高。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数がほぼ変わらず。ドイツのDAX指数は0.3%、フランスのCAC40指数は0.5%それぞれ下げた。

  動きの目立った個別銘柄では、テスコが6.2%高。一方、アルティスは13%安、RWEは5.6%安、アルセロールミタルは5%安に沈んだ。
原題:European Stocks Fall as Euro Spikes, Energy Shares DropWith Oil(抜粋)

◎欧州債:中核国債が上昇、米国債に連れ高-利回り曲線フラット化

  14日の欧州債相場はリスクオフが広がる中で米国債に連れて上昇。ロンドン時間午後3時ごろイタリア国債の先物でブロック取引の成立が続いたことを背景に、周辺国債のパフォーマンスはドイツ債に後れをとった。

  米国債は長期債を中心に上昇し、利回り曲線がフラット化。欧州の国債も同様にフラット化した。

  朝方に発表されたドイツとイタリアのGDP(国内総生産)統計は堅調な数字となったが、影響は限定的。英国債はインフレ率が予想を下回ったことを受けて上昇。
原題:Core Bonds Led Up By USTs in Risk-Off Market; End-of-DayCurves(抜粋)

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