中国が外国銀行に対し現地合弁証券企業の過半数株式の保有を認める準備を整える中、米ゴールドマン・サックス・グループは経営権取得に向け中国本土事業の根回しを進めている。

  ゴールドマンの中国でのビジネスパートナーである方風雷氏らは、現地合弁の支配権をゴールドマンに売却する用意があり、両者は資本構造について話し合いを行っている。協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。これまで49%に制限していた外国企業による証券合弁への出資上限を緩和すると中国当局が10日に発表したことで、計画の障害物の一つが取り除かれた。

方風雷氏
方風雷氏
写真家:Adam Dean / Bloomberg

  合弁企業の持ち分売却に前向きなパー​​トナーがいることによって、 ゴールドマンは中国ビジネスの経営支配へ明確な道筋を描くことができる。これは同社がロビー活動に注力してきた一つの成果だ。ゴールドマンは既に合弁企業の経営権支配で方氏と合意する一方、出資比率の拡大が中国事業強化へ向けた同社のインセンティブになるとみられる。

  ゴールドマンの広報担当者エドワード・ネイラー氏は「当社は合弁企業の完全子会社化をかねてから強く主張しており、これはわれわれの中国ビジネスへの投資拡大につながるだろう」と語った。計画の詳細についてはコメントしなかった。方氏側はコメントを控えた。

  非公開情報だとして匿名を条件に語った同関係者らによれば、協議は継続しており、外国企業による現地合弁への出資規制緩和の詳細が明らかになるに伴って当初計画した資本構造は変更される可能性がある。さまざまな事業ライセンスについて双方がどう折り合いを付けるかなど、まだ明確になっていない部分があると同関係者らは語った。

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  中国当局は、合弁会社への出資上限を当初51%に引き上げる規制緩和の施行時期を明言していない。10日の発表では、新規制導入から3年後に出資上限は廃止されるとしている。UBSグループなどゴールドマンの一部競争相手も現地合弁の出資比率引き上げに向け取り組んでいる。ゴールドマンは北京を本拠とするゴールドマン・サックス・高華証券の株式の33%を保有、残りは方氏率いる高華証が保有している。

原題:Goldman Lays Groundwork for China Future Without Owner Curbs (1)(抜粋)

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