米電気自動車(EV)メーカー、テスラのアフリカ系米国人の従業員は、同社で広くまん延する深刻な嫌がらせを受けているとして、同社を相手取り提訴した。従業員は同社の生産拠点が「人種差別的行為の温床」となっていると主張している。

  この従業員は嫌がらせを受けたテスラのアフリカ系米国人労働者100人余りの1人であるとして、判事に集団訴訟の認定を求めている。また、一般的および懲罰的な損害賠償金に加え、テスラに嫌がらせの防止・是正策を講じるよう求める命令も請求している。

テスラの会社ロゴ
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Photographer: David Paul Morris

  同従業員はカリフォルニア州のアラメダ郡地裁に13日提出した訴状で、「テスラはEV革命の最先端を行く革新的企業として頭角を現しているが、テスラ工場の業務運用において一般的なのは、公民権運動以前の人種差別だ」と主張した。

  テスラは全世界で約3万3000人の従業員を抱えているが、ダイバーシティー(多様性)に関する統計を公表したことはない。カリフォルニア州フリーモントにある同社唯一の自動車組立工場には1万人余りが勤務している。

  今回の訴訟は、4月23日から10月31日までフリーモント工場に勤務したマーカス・ボーン氏が起こした。ボーン氏は従業員や監督者が日常的に同氏やアフリカ系米国人の同僚の周りで差別用語を使ったと主張。同氏は人事部とイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対して書面で苦情を申し立てたが、「態度がポジティブでない」として10月後半に解雇された。

  テスラはこれまでのところ訴訟についてコメントしていない。

  法律事務所カリフォルニア・シビルライツ・ロー・グループのラリー・オーガン弁護士は、同事務所が人種的嫌がらせに苦情を訴えていた他のアフリカ系米国人の従業員の代理としてテスラを今年提訴した後、ボーン氏が連絡してきたと説明した。

原題:Tesla’s a Hotbed for Racist Behavior, Worker Claims in Suit (1)(抜粋)

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