米国はシェールでサウジ、ガスで旧ソ連に匹敵する増産-IEA予測

  • シェールオイル生産はサウジの最盛期と同等のペースで拡大へ
  • 天然ガスの増産ペースも旧ソ連のピーク時を上回る見込み

米国産のシェールオイルとガスの供給は、エネルギー業界の記録に残る過去最高のペースで増加すると国際エネルギー機関(IEA)が最新の「世界エネルギー見通し」で予測した。

  世界エネルギー見通しによれば、2025年までに米国のシェールオイルの生産拡大ペースはサウジアラビアの最盛期に匹敵し、天然ガスも旧ソ連のピーク時を上回る見込み。米国は今なお原油の最大の輸入国の一つだが、ブームによって化石燃料の純輸出国となると予想される。

  IEAは「シェール革命は国際市場とエネルギー安全保障に重大な影響を与えている」と分析。米国の掘削業者は「驚くべき忍耐力で原油価格が下落した2014年以降の不安定な時期を乗り切った」との見解を明らかにした。国際原油価格(北海ブレント)が2年ぶり高値となる1バレル=65ドル近くを回復したものの、ピークと比べるとまだ半分程度の水準にとどまっている。

  IEAは技術的に採掘可能なシェールオイルの推定量を1050億バレルと約30%上方修正。2025年時点の生産量を34%引き上げ、日量900万バレルに達するとの見通しを示した。

  その一方で原油価格の予想は、大量の供給が見込まれることを反映し、25年が1バレル=101ドルから83ドル、40年は125ドルから111ドルにそれぞれ下方修正した。

原題:IEA Sees U.S. Shale Surge as Biggest Oil and Gas Boom in History(抜粋)

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