ヤマ場迎える英EU離脱交渉、今後5週間は重要日程めじろ押し

Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

英国は欧州連合(EU)離脱交渉で年内の通商協議開始を希望しているが、EU首脳はそれ以前に離脱に伴う重要な問題で「十分な進展」がなければならないとの姿勢を崩していない。英国の「清算金」などを中心に両者の隔たりは依然大きい。交渉入りの是非を決定する12月のEU首脳会議までの5週間は緊迫した日々が続く。重要日程は以下の通りだ。

11月14、16、17日:将来の英国との関係巡りEU内部の協議加速

  EUは離脱後の関係について英国との協議開始を拒んでいるが、内部の準備は開始済み。この3日間で作業を加速させ、EU加盟国外交官らが共通の方針を議論する。

11月17日:イエーテボリでEU首脳会議

  EU首脳会議がスウェーデンのイエーテボリで開催される。英国の離脱は公式の議題に上がっていないが、メイ英首相は当然、事態打開を図ろうと他国首脳に語りかけようとするだろう。

11月20日:EU閣僚会合

  離脱交渉の現状や12月の首脳会議で通商協議入りにゴーサインを出す可能性を議論する。現時点で英国に拠点を置くEU2機関の移転先について採決する。

11月22日:移行期の取り決めを検討

  首脳会議まで3週間となるこの日、ブリュッセル駐在のEU加盟国大使が集まり、事態進展の可能性を議論するとともに、移行期の取り決めや将来の関係についての内部準備を精査する。

11月27日:英国とEUの追加交渉ラウンド開催?

  英国とEUの交渉ラウンド追加は正式に決まっていないが、関係者によると設定する場合は11月の最終週が最も有力だ。この週が終われば首脳会議までわずか10日間となり、この時点までに英国側から具体的な提案がない場合はEU側から遅すぎると見なされる恐れがある。

11月29日:首脳会議の準備作業開始

  EU加盟国の外交当局者は首脳会議の声明案作成開始のためブリュッセルで会合が開かれる可能性があると、予定表に既に記入済みだ。離脱交渉を次の段階、つまり通商協議へと進めるかどうか、草案の表現が鍵を握る。

12月6日:準備加速

  首脳会議が1週間に迫り、準備作業は加速する。交渉状況や英国側の譲歩などが作成中の草案に反映される。

12月11日:シェルパ・セッション

  首脳会議開催の週に至りEU27カ国首脳の個人代表がブリュッセルに参集、声明案に目を通す。英離脱交渉について首脳のメッセージも持ち寄る。

12月12日:閣僚会合

  加盟国閣僚らが集まり、声明案に最終的な修正を加える。この時点までに首脳会議で「十分な進展」があったと判断するかどうか明らかになっているはずだ。

12月14〜15日:首脳会議

 
原題:Brexit’s Critical Five Weeks: The Key Dates as the Clock Ticks(抜粋)

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