欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが小幅高-主要中銀当局者の発言や経済指標控え

  13日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅高。主要10通貨や新興市場通貨の大半に対して値上がりした。14日以降に主要経済指標が数多く控える中、短期の米国債利回りが上昇した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.3%高となった。ドルは主要10通貨中7通貨に対して値上がりし、ポンドに対して最も上昇した。市場は引き続き米国の税制改革議論を注視しているが、14日には焦点が中央銀行当局者の発言に移るとみられる。特に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁、イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁、日銀の黒田東彦総裁が参加するパネル討論会には注目が集まりそうだ。

  ニューヨーク時間午後4時半現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=113円60銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1667ドル。

  対ポンドでは0.6%高の1ポンド=1.3118ドル。英政界を巡る新たな動きで、欧州連合(EU)離脱合意にこぎ着けられるのかメイ首相のリーダーシップに疑問符が付き、ポンドは大きく下落した。

  ドルは対円で一時下落し、午前中に113円25銭の安値を付けたが、その後大半の年限で米国債利回りが上昇したことを手掛かりに反転した。黒田日銀総裁はこの日、チューリヒでの講演で、2%の物価安定の目標の実現にはなお距離がある状況だと述べた。

  米経済指標では14日に10月の生産者物価指数(PPI)が発表されるが、市場での注目度は15日発表の消費者物価指数(CPI)の方が高い可能性がある。

欧州時間の取引

  欧州時間にはポンドが対ドルで一時1.3062ドルに下げ、下落率は1%を超えた。

  40人の保守党議員がメイ首相に対する不信任表明の書簡署名に同意したと、英紙サンデー・タイムズが報じた。党首選挙実施に必要な人数まではあと8人。
原題:Dollar Advances Before Week of Fedspeak, Tax Talk: Inside G-10(抜粋)
Dollar Diverges From Lower Yields, GBP Woes Return: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小幅高、30年債は上昇-様子見

  13日の米株式相場は小幅高。S&P500種株価指数は3営業日ぶりの上昇となった。米国債は短期債が大きく下げる一方、30年債が上昇した。投資家は金融政策や税制改革の行方に関する手掛かりを待っている。

  • 米国株は小幅高、消費者関連銘柄が買われる
  • 米国債は短期債が大幅安、30年債は上昇
  • NY原油はほぼ変わらず、もみ合いの末
  • NY金は反発、ボラティリティーの低さ続く

  工業株が下げたものの、消費関連銘柄が好調となり、S&P500種は辛うじてプラス圏を確保した。米国債は週内のインフレ統計発表や主要中央銀行当局者発言を待つ様子見となり、米10年債は引け間際に小幅下落に転じた。

  S&P500種株価指数は0.1%上げて2584.84。ダウ工業株30種平均は17.49ドル(0.1%)高い23439.70ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.41%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物がほぼ横ばい。前週末終値をはさんでもみ合った。石油輸出国機構(OPEC)は需要見通しを引き上げた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前週末比2セント上げて1バレル=56.76ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は36セント下げて63.16ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比0.4%高の1オンス=1278.90ドルで終了。金スポット相場は0.3%高の1278.86ドル。ここ1カ月余りの変動率はわずか3.3%と、2013年2月以降で最低の水準となっている。

  USバンク・ウェルス・マネジメントの債券ストラテジスト、ダン・ヘックマン氏はインタビューで「税制改革法案の年内の議会通過は困難だと当社はみている」と指摘。「時間は刻々と過ぎており、従来よりもボラティリティ―が増すとみている」と述べた。

  米国債は、午前の取引ではドイツ国債や英国債の先物が軟化したことが重しになった。午後は方向性の乏しい展開だったが、2年債は引き続き下げ幅が拡大した。
原題:U.S. Stocks Advance With Dollar, Treasuries Mixed: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Front End Lags Over Muted Afternoon Session(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Settles Little Changed; OPEC Boosts Demand View(抜粋)
Nothing to See Here as Gold Held in Tightest Range in Four Years(抜粋)

◎欧州株:5日続落、中銀政策の不透明性を嫌気-金融が下げ主導

  13日の欧州株式相場は5日続落。5月以降で最長の下げとなった。企業決算の発表シーズンが終了に向かう中で、欧州の金融政策に対する懸念が再燃した。

  ストックス600指数は前週末比0.7%安の386.13で終了。5営業日の下落率は2.6%に達した。この日の業種別では金融サービスが1.6%安、小売りが1.4%安。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数が0.2%安。ドイツのDAX指数は0.4%、フランスのCAC40指数は0.7%それぞれ下げた。
原題:Europe Stocks Widen Losses Amid Central Bank PolicyUncertainty(抜粋)

◎欧州債:スペインとポルトガル債が上昇、ドイツ債は軟化

  13日の欧州債市場ではスペインとポルトガルの国債を中心に上昇し、先週末の下げを一部埋めた。ドイツ国債はロンドン時間午後1時半ごろ先物で2件のブロック取引が成立した後、軟化した。

  ドイツ10年債利回りは0.4%超まで押し戻された。スペイン10年債利回りは4bp低下の1.53%、ポルトガル10年債利回りは7bp低下の1.99%。

  イタリア10年債は軟調な入札を受けて上げ幅低下。2024年償還債は25億ユーロ発行、応札倍率は1.44倍(10月12日の前回入札では1.73倍)。2033年償還債は15億ユーロ発行、応札倍率は1.46倍(7月13日の前回入札では1.40倍)。2020年償還債は20億ユーロ発行、応札倍率は1.79倍(10月12日の前回入札では1.61倍)。
原題:Spain, Portugal Rally as Big Bund Blocks Land; End-of-DayCurves(抜粋)

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