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ファーストクラスは死なず、エミレーツ航空が将来性アピール

  • メルセデス・ベンツと協力しファーストクラスをグレードアップ
  • 当初はB777に、最終的にA380含む全ての機材への導入狙う

長距離の航空路線運航で世界一のエミレーツ航空がファーストクラスの明るい未来をアピールしている。大量輸送重視の多くの航空会社とは対照的に、ボーイング777の最上級クラスをグレードアップするため積極投資を行った。

  アラブ首長国連邦(UAE)での「ドバイ航空ショー」初日、エミレーツのティム・クラーク社長は新しいファーストクラスのデザインを披露。床はハードウッドで、複数のムード照明が楽しめるほか、機体中心部のスイートであっても、映し出された窓の外の様子を楽しめる工夫が施されている。

  ドイツの自動車メーカー、ダイムラーの高級車部門「メルセデス・ベンツ」と協力し、米ロックウェル・コリンズが組み立てたこのスイートを生み出すため、巨額の資金を投じたと同社長は言う。

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エミレーツ航空のファーストクラス(ボーイング777)

出所:エミレーツ航空

  クラーク社長は「ファーストクラスが消えつつある中で、ビジネスクラスの改良で対応している航空会社が多いという見方がある。だがエミレーツのファーストクラス需要は引き続き非常に強いと伝えておきたい」と語る。新たなファーストクラスの機体はブリュッセルとジュネーブの路線にまず投入され、その後シカゴやオーストラリアのパースなどの都市への路線が続く可能性が高い。

  米国の大陸横断路線でファーストクラスはほとんどなくなり、乗客を高めの座席に誘導するためエコノミークラスにプレミアムオプションを加えている航空会社も多い。1機にできるだけ多くの乗客を乗せることに重きを置く現在の航空業界で、ファーストクラスは珍しくなりつつある。だがクラーク社長はエミレーツの機体は最高級の座席でいっぱいだとし、エレガントな空の旅というのは失われつつあるかつてのぜいたくだとの考え方にあらがう。

  ドバイで紹介されたデザインが採用されるのは当初B777に絞られるものの、エミレーツは最終的にエアバス機を含む全ての機材にこうしたコンセプトを取り入れる方針だ。同社はA380も140機余り保有する予定で、そのうち100機はすでに引き渡されている。

原題:Emirates Doubles Down on First-Class With Upgraded Suite Designs(抜粋)

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