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マナフォート被告の起訴、NY有力法律事務所のウクライナ疑惑も再燃

  • 親ロ派ウクライナ政権を擁護したスカッデン法律事務所に疑惑
  • マナフォート被告は報告書に関する400万ドル送金に関与-起訴状

ニューヨークの有力法律事務所、スカッデン・アープス・スレート・ミーガー&フロムが5年前にまとめた報告書に、眉をひそめる人は少なくなかった。親ロシア派のウクライナ政権によるティモシェンコ元首相の訴追、収監を大筋で適切と判断する内容で、政治的な動機に基づくとして批判した米国や欧州連合(EU)の見解と一線を画するものだった。

Yuliya Tymoshenko

ウクライナのティモシェンコ元首相

Photographer: Joseph Sywenkyj/Bloomberg

  この報告書のためスカッデンに支払われた額は1万2000ドル(約140万円)と比較的少額で、一般競争入札を要する額をわずかに下回る。だがこの翌年、何の追加業務もなしにウクライナ政府は同社に100万ドルを送金した。2014年に親ロ派政権が倒れた後、ウクライナ当局はこの件の調査を開始した。

  ウクライナ検察の捜査はまだ続く一方、米検察はトランプ陣営の選対本部長だったポール・マナフォート被告を先週起訴。起訴状によると同被告はこの報告書のために働き掛け、それが400万ドルの秘密送金につながった。

Paul Manafort

米ワシントンの裁判所に出頭したマナフォート被告(今月6日)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  スカッデン、もしくは他のロビー企業がこの資金を受け取ったかは明らかにされていない。ただ、ウクライナ検察の捜査部検事はスカッデンが最近、過払いがあったとして56万7000ドルを払い戻してきたと発言。スカッデンがウクライナの利益代表として米国の政策に影響を及ぼそうとする場合、同社は米司法省に届け出なくてはならないが、届け出はない。

  またブルームバーグニュースが閲覧した文書によると、マナフォート被告はウクライナ政府のために報告書を作成する企業の選定で、スカッデンの採用に関わった。ティモシェンコ元首相の政敵で親ロ派のヤヌコビッチ元大統領の政治顧問を、同被告は長年務めていた。

  マナフォート被告の起訴状は、スカッデンが不正を働いた可能性に言及していない。同社は具体的な質問に対する回答を拒否したものの、報告者は同社独自の立場で作成したと言明。米国でウクライナの利益を代表する活動に従事したことはなく、司法省に登録する義務もなかったと説明した。

原題:Manafort Charges Renew Questions About Skadden’s Work in Ukraine(抜粋)

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