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英国のEU離脱撤回は可能-リスボン条約50条策定に関与したカー氏

  • 英国民は考え直す権利を与えられるべきだ-カー氏
  • 50条発動の一方的な破棄は不可能と、欧州委員会はこれまで主張

欧州連合(EU)離脱手続きを定めたリスボン条約50条の策定に関与したジョン・カー英貴族院議員は、EU離脱の判断を覆すことは可能で、英国民は考えを変える権利を与えられるべきだと指摘した。

  メイ首相が3月に送った書簡で、リスボン条約50条に基づく離脱プロセスが開始した。カー氏は10日にロンドンで講演し、EU離脱の一方的な撤回は可能だと主張した。欧州憲法制定の協議会事務局長を2002ー03年に務めたカー氏は、離脱規定の起草で重要な役割を果たした。

  親EU団体「オープン・ブリテン」が主催したイベントで、カー氏は「メイ首相が書簡を送ったという理由だけで、英国が離脱を義務付けられることはない」と述べ、「離脱プロセスのどの段階においても考え直すことができる」との見解を示した。

  英国は19年3月まで離脱についての交渉期間があるが、50条発動に関するメイ首相の書簡は離脱の「意思」を表明したにすぎないと、カー氏は発言。欧州の法律専門家のほか、トゥスクEU大統領やタヤーニ欧州議会議長らも英国の離脱撤回は可能だとし、その場合は歓迎すると示唆している。

  EU行政執行機関である欧州委員会はこれまで、50条発動は英国の判断であり「一度発動されたら、一方的に破棄できない。50条は告知を一方的に撤回する規定を定めていない」との立場だ。英国政府は方針を転換する意思はないとし、国民投票の結果を尊重して19年3月にEUを離脱すると繰り返し表明している。

原題:Britons Can Still Reverse Brexit, Article 50 Architect Says (1)(抜粋)

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