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【個別銘柄】決算失望のブリヂスト急落、セコム安い、SUMCO急伸

更新日時
  • ブリヂスト、今12月期営業利益計画を4640億円から4300億円に減額
  • SUMCOの1-9月期営業利益は3.4倍、メリルは目標株価上げ

10日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ブリヂストン(5108):前日比7.7%安の5000円。2017年12月期の営業利益計画を4640億円から4300億円に下方修正。天然ゴムなど原材料価格の上昇が響いた第3四半期までの実績を反映、前期比では3.2%増益が一転、4.3%減益になる見通し。ゴールドマン・サックス証券は、通期会社計画の減額修正はネガティブ・サプライズとし、目標株価を4700円から4500円に下げた。

  森永製菓(2201):10%安の5890円。4ー9月期の営業利益は前年同期比9.3%増の123億円だったが、四半期ごとの増益率は4ー6月期の16%に対し、7ー9月期は3.3%と減速。クレディ・スイス証券は、夏場の天候の影響で第2四半期は弱い基調になるとみていたが、増益率は同証予想を2ポイント下振れ、ややネガティブと指摘。通期計画の達成確度は高いが、マーケティング投資を想定以上に増やす可能性もあり、株価は短期的に上値が重いと予想した。

  セコム(9735):4.9%安の8504円。4ー9月期の営業利益は前年同期比1.1%減の615億円、防災事業や地理情報サービス事業が落ち込んだ。みずほ証券は、上期決算は全体的にほとんど成長が止まっており、変化らしい変化がみられないと指摘。株価はアンダーパフォームを続けているが、着目点を見いだしにくいとした。

  住友金属鉱山(5713):4.5%安の4688円。18年3月期の経常利益計画を900億円から970億円に上方修正したが、市場予想の981億円は下回った。野村証券は、株式市場の高い期待値に比べるとやや物足りないと指摘。過年度ロイヤルティーの支払い計上など一過性要因はあるが、海外銅鉱山のコスト増、材料事業の下方修正、銅価格が上昇する中でシエラゴルダ鉱山の投資損益が上方修正されなかった3点はややネガティブな印象としている。

  SUMCO(3436):11%高の2841円。1ー9月期の営業利益は前年同期比3.4倍の288億円、17年12月期の営業利益計画を開示し、前期比2.9倍の407億円だった。メリルリンチ日本証券は投資判断「買い」を継続し、目標株価を2800円から3200円に引き上げ。想定以上の200ミリウエハーの大幅値上げに加え、定期修理に伴う300ミリの数量減を織り込んでも良好な第4四半期業績見通しを評価した。

  JXTGホールディングス(5020):3.7%高の638円。18年3月期の営業利益計画を3500億円から前期比48%増の4000億円に上方修正する、と10日午後1時に発表。石油製品のマージン改善や銅価格の上昇などが寄与する。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):17%高の3270円。18年3月期の営業利益計画を575億円から前期比17%減の765億円に上方修正。市場予想の738億円を上回る。石油、石油化学事業で製品市況が改善し、前年同期に比べ2.3倍の増益となった上期動向を反映した。

  テルモ(4543):2.5%高の4925円。4ー9月期の営業利益は前年同期比22%増の479億円と、従来計画の470億円を上回った。海外を中心に収益性の高い心臓血管分野で止血デバイスを含むアクセスデバイス、薬剤溶出型冠動脈ステントの「アルチマスター」の販売が伸びる。前期比7.1%増の820億円を見込む18年3月期計画は維持、進捗(しんちょく)率は58%。メリルリンチ日本証券は、上振れ期待を持たせる内容で、主力3事業がいずれも好調、販売費用の増加を吸収し、マージン改善が続いていると分析した。

  ユニ・チャーム(8113):5.7%高の2797円。1ー9月期の純利益は前年同期比35%増の436億円と10日午前11時30分に発表。前期比4.3%増の490億円で据え置いた17年12月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は89%。紙おむつなどベビーケア事業が国内、中国などアジアで好調、国内では高齢化に伴う大人用紙おむつ、北米でのペットケア事業の伸びも寄与した。

  資生堂(4911):2.5%高の4974円。1ー9月期の営業利益は前年同期比82%増の707億円だった。日本で中高価格帯ブランドが好調を維持、しわ改善クリームのヒットやインバウンド需要も獲得したほか、中国やアジアパシフィックではプレステージブランドの成長が続いた。みずほ証券は、10ー12月期はマーケティングの強化で営業赤字を計画のもようだが、売り上げ前提が保守的な印象としている。

  ディー・エヌ・エー(2432):3.2%安の2535円。4ー9月期の営業利益は前年同期比10%減の137億円、電子商取引(EC)事業が赤字に転落した。4ー12月期は10%減の168億円を見込む。みずほ証券は、第3四半期の営業利益計画31億円は同証予想の55億円に対し期待以下、第一印象はネガティブとした。計画には「どうぶつの森」の寄与は含まれず、プロ野球の日本シリーズ効果はあまりないとも言及。

  熊谷組(1861):14%安の3115円。住友林業(1911)との資本業務提携に伴い、住友林を割当先として新株発行と自社株処分による第三者割当増資を実施する。発行済み株式総数に対する新株発行数の割合は24%。1株価値の希薄化を嫌気する売りが膨らんだ。調達資金は347億円、再開発や土地取得費などに充てる。増資後の住友林の持株比率は20%になり、熊谷組の筆頭株主。熊谷組を割当先に新株発行による約100億円の第三者増資を行う住友林株も2.5%安の1876円。

  東芝(6502):5.1%安の297円。来年3月末までにメモリー事業を売却できない場合に備え、6000億円規模の第三者割当増資による資本増強を図る検討に入った、とロイターが10日に報じた。

  大日本印刷(7912):8.8%安の2541円。4ー9月期決算に生活空間関連事業の製品不具合による補修対策費用で535億円の特損を計上する。純損益は214億円の赤字に転落。SMBC日興証券は、前期に同様の案件で377億円の特損を計上、この事象は収束したと認識していたとし、昨年度以上の損失の再計上は想定外とみている。

  すかいらーく(3197):3.1%安の1666円。1ー9月期の営業利益は前年同期比3.3%減の230億円。「ガスト」「しゃぶ葉」を中心とした新規出店、デリバリーの伸びなどで売上高は2.1%増えたが、人件費増加など販管費比率の悪化が響く。営業利益で前期比5%増の328億円とする通期計画は維持、進捗(しんちょく)率は70%にとどまる。みずほ証券は、通期計画の達成期待がやや後退した印象、としている。

  クックパッド(2193):11%安の671円。1ー9月期の営業利益は前年同期比33%減の41億4000万円。みんなのウェディング売却、広告事業の見直しやサービス開発優先のための販売枠制限などで17%減収となったほか、子会社合併決議に伴うのれんの減損損失計上などが響いた。また、7ー9月期の国内平均月間利用者数は4ー6月期に比べ334万人減少の5528万人だった。SMBC日興証券は、会員事業、広告事業とも減速が強まり、減益幅拡大でネガティブと分析。投資判断「3(アンダーパフォーム)」を継続、目標株価を710円から620円に下げた。

  近鉄エクスプレス(9375):400円(20%)高の2391円でストップ高。18年3月期の営業利益計画を135億円から前期比15%増の150億円に上方修正。半導体、電子部品などエレクトロニクス関連製品を中心にグループの取扱物量が想定以上に拡大した上期動向を反映、下期も旺盛な輸送需要は続くとみる。

  そーせいグループ(4565):5.4%高の1万1230円。4ー9月期営業利益は前年同期比88%減の14億4400万円。前年は米製薬メーカーのアラガンからの契約一時金を計上しており、今期は同規模の売り上げ収益の計上を見込んでいない。一方、アラガンと提携しているレビー小体型認知症の新規治療薬候補である新規ムスカリンM1受容体作動薬「HTL0018318」について、単剤での第2相試験を18年に日本で開始する予定とした。クレディ・スイス証券は、業績はネガティブだが、パイプライン状況はポジティブとの見方を示した。

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