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希望の党、共同代表に48歳の玉木氏-党勢立て直しへ

更新日時
  • 憲法改正、現実的な外交安全保障政策で小池カラーを維持
  • 「日本の未来を切り開いていける政党に育て上げたい」-玉木氏
小池百合子東京都知事

小池百合子東京都知事

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
小池百合子東京都知事
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党は10日、両院議員総会を開き、国会議員を率いる共同代表に玉木雄一郎氏(48)を選出した。玉木氏は憲法改正や現実的な外交安全保障政策など小池氏のカラーを維持する形で、衆院選で失速した党勢の立て直しに取り組む考えだ。

  共同代表選は共に民進党から合流した玉木氏と大串博志氏(52)の一騎打ちで、党所属の国会議員(53人)による投票の結果、玉木氏は過半数を大きく上回る39票を獲得、大串氏は14票だった。玉木氏は選出後、「日本の未来を切り開いていける政党として力を合わせて育て上げていきたい」と呼び掛けた。

  代表の小池氏との関係について玉木氏は「仲良くコミュニケーションをとっていきたい」と強調した上で、「都政の問題と国政の問題をうまく連携させて共に前に進めていきたい」と述べた。「発信力」と「大胆な決断」を見習いたいと話し、「いろいろと私にはないものをたくさんお持ちだ」と評した。

  希望の党の経済政策作りに携わった投資会社ニューホライズン・キャピタルの安東泰志会長は、共同代表には「規制をなくしていくという独自の方向性をきちっと打ち出してほしい」と話し、しがらみ政治からの脱却を掲げる党の立ち位置を明確にすべきだとの考えを示した。社会保障政策について「高福祉、高負担でやるなら立憲民主党や自民党と何も変わらない」とも語った。

  玉木氏は財務省出身で、2009年の衆院選に旧民主党から出馬し初当選。16年には民進党代表選に立候補し敗れたものの、党の幹事長代理を務めた。10月の衆院選では希望から出馬し小選挙区の議席を守った。当選4回。

  小池都知事は玉木氏が共同代表に選出されたことについて「良かったと思っている。みんなで選んだ代表だから、みんなでしっかりフォローしていただきたい」と記者団に語った。一方、菅義偉官房長官は午後の記者会見で「歓迎したい」と話し、国会で正々堂々議論することを期待していると述べた。小池氏の発言はインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」が放映した。

  選挙戦では、小池氏の考えに近い玉木氏と距離を置く大串氏の路線の違いが際立った。8日の共同記者会見では、大串氏が安全保障法制について「集団的自衛権を含む安保法制は容認しない」と明言したが、玉木氏は廃止や白紙化は「現実的ではない」と語った。憲法改正については両氏とも改憲論議自体は認めた上で、9条に関しては玉木氏が自衛権の「制約を明記」する改憲論を唱えたのに対し、大串氏は「9条の改正は今不要だ」とした。

(第3、6段落を追加します.)
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