コンテンツにスキップする

青森銀の成田頭取:公募増資を「白紙撤回」、当面新株発行は検討せず

更新日時

青森銀行の成田晋頭取は10日、10月に中止を発表した新株式の発行と売り出しについて、当面は公募増資を検討しないことを明らかにした。

1510301911_aomori bank

青森銀行本店外観

Photographer: Takahiko Hyuga/Bloomberg

  青森銀本店で午後3時から開いた記者会見で、成田頭取は中止となっていた公募増資計画について「白紙撤回」だとし、今後しばらくは他の手段での資金調達も行わない考えを示した。ブルームバーグの質問に答えた。

  同行は10月3日に決議した公募増資を11日に中止すると発表。発表前に新株発行について市場で風説や不公正な取引が行われた疑いがあったという。日本取引所グループの調べによれば、日本企業が新株発行などによる公募増資をこうした経緯で中止するのは、少なくとも過去5年間で今回が初めて。

  成田頭取は会見の冒頭、今回の計画中止について「株主の皆様にご心配とご迷惑をお掛けした。お詫び申し上げます」と陳謝。情報漏えいに関する内部調査の結果については「問題は見つからなかった」と述べた。

  青森銀株は9月19日の高値から公表日までに12%下落した。一方、TOPIX銀行業指数は同期間に2%上昇していた。青森銀株は11日の新株発行中止の発表後、一時株価は上昇したが、同社が再び公募増資を実施するのではないかとの観測もあり、同社株は増資発表前の終値の3840円を下回っていた。10日の終値は3630円。

社内調査

  青森銀ではこれまでに新株発行について情報漏れがなかったか社内調査を実施、成田頭取は漏えいはなかったと確認した。複数の関係者によれば、単独ブックランナーだった野村ホールディングスでも社内で調査を行ったが、法人関係情報や重要事実の漏れはなかった。

  日本取引所の清田瞭グループCEOは、30日午後の定例会見でブルームバーグの取材に答え、もし情報が漏れて株価が下落したならインサイダーの疑いがあると述べた。また、青森銀の増資中止の真相は分かっていないと語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE