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市場の不意突いた米財務省、イールドショック回避へ長期化にブレーキ

  • 四半期定例入札計画、マチュリティー長期化戦略との決別鮮明に
  • ムニューシン財務長官、つい最近まで超長期債の検討に言及

米税制改革と次期連邦準備制度理事会(FRB)議長人事に注目が集まる中で、財務省が先週発表した同国の借り入れ戦略はあまり脚光を浴びなかったが、米国の債券市場と経済に大きく影響する可能性があった。

  財政赤字の拡大とFRBバランスシートの縮小で長期金利には上向きの圧力がかかるが、財務省はこれを限定するため、2009年以来の方針と決別し、国債のマチュリティー長期化を図る努力を取りやめた。

Long Enough

マチュリティー十分に長い、米財務省が長期化にブレーキ

出所:米財務省

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのマネーマネジャー、ジーン・タヌッツォ氏は「十分な需要がない長期の債券に売り浴びせを誘うような間違いは犯したくないというのが、財務省の計らいだろう。イールドカーブの著しいスティープニングを引き起こしかねないからだ」と解説する。「イールドショック回避に向けた取り組みと思われる」と述べた。

  米長期債の利回りは住宅ローンから企業の借り入れに至るまで広く指標として用いられるため、重要性が高い。タヌッツォ氏は「スティープニングは住宅市場に問題をもたらしかねない」と説明した。

  米財務省の発表が市場の不意を突いた背景には、ムニューシン米財務長官がつい最近まで、期間30年を超える超長期債の発行検討に言及していた事実がある。ムニューシン長官は10月下旬にブルームバーグとのインタビューで、この構想を断念した可能性を示唆していたが、財務省は先週の四半期定例入札計画の発表を通じて一歩先に進んだ格好だ。

原題:Treasury’s Surprise Debt-Maturity Move Eases Sting of Fed Unwind(抜粋)

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