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11月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、2週間ぶり安値-上院の税制案懸念や株安で

  9日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。この日公表された米上院財政委員会の税制改革法案に2019年までの法人税減税先送りが含まれたことが懸念され、ドル指数は2週間ぶり安値をつけた。

  ドルは主要10通貨のうち9通貨に対して下落。ドル指数はここ1カ月で最も大幅な下げとなった。利回り低下に加え、世界的な株安の影響でリスク選好の動きが後退したことが売りを誘った。

  ニューヨーク時間午後4時36分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルは対円で0.4%安の1ドル=113円43銭。一時は113円09銭まで売られた。ユーロはドルに対し0.4%上げて1ユーロ=1.1640ドル。

  ロンドン市場のトレーダーによると、モデル系ファンドはここ数日間でドルの買い持ち高を半分に減らした。これらファンドは税制改革の詳細が明らかになった時点でドルロングを再構築するのに適した水準を見極めようとしているという。

  ドルは円に対し米国時間を通してマイナス圏で推移した。一時は10月半ば以来の安値となったが、午後の取引で下げ幅を縮小した。

  ユーロは対ドルで、米法人税引き下げが1年先送りされると伝わった後に1ユーロ=1.1655ドルの日中高値に達した。

欧州時間の取引

  円が対ドルでアジア時間の下げから上昇に転じた。日本株が急速に失速し、安全資産への需要がにわかに高まったのが背景。円は主要10通貨の大半に対し上昇した。

  ナショナルオーストラリア銀行の通貨ストラテジスト、ロドリゴ・キャトリル氏は日本株のこの日の動きについて「日本の担当者らも困惑している」とし、円相場の変動は日経平均株価の急失速が引き金になったもようだと指摘した。
原題:Dollar Drops Amid Tax Debate, Global Equity Slide: Inside G-10(抜粋)
Yen Rebounds Against Dollar on Sudden Nikkei Tumble: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が下落、上院の税制改革法案に懸念

  9日の米国株相場は下落。上院の税制改革法案に法人税減税の施行1年先送りが盛り込まれたことが明らかになった後、下げを拡大した。債券はテクニカル要素が注目される展開だった。

  • 米国株は下落、上院の税制改革法案は法人税減税を19年に先送り
  • 米国債、10年債利回り2.34%
  • NY原油は反発、サウジが取り締まり強化で
  • NY金は続伸、終値で3週間ぶり高値

  主要株価指数は軒並み下落。この日特に売られたテクノロジー株は、前日まで10営業日続伸していた。半導体銘柄は大きく下落。インテルは新たなグラフィックチップ事業の開始と、競合する米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)から業務責任者を起用したことを発表した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%下落の2584.62。ダウ工業株30種平均は101.42ドル(0.4%)安い23461.94ドル。ニューヨーク時間午後4時32分現在、米10年債利回りは2.34%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が3営業日ぶりに上昇。エネルギー会社ジェンスケープが発表するオクラホマ州クッシングの原油在庫は、7日終了週に約110万バレル減少したもようだ。中東での緊張の高まりも同地域の安定を巡る懸念につながった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比36セント(0.6%)高の1バレル=57.17ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は44セント上げて63.93ドル。

  ニューヨーク金相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.3%上昇の1オンス=1287.50ドルで終了した。終値では10月19日以来の高値。

  ホッジス・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゲーリー・ブラッドショー氏は「市場は年内の減税実現を望んでいる」とし、「今大きく売られているのはそれが理由だ」と述べた。

  債券相場は主にテクニカル要因で動いた。社債は年末の大量発行の中で大幅に下落。特に格付けの最も低い企業の社債の下げが目立った。またボラティリティーは上昇。議会が税制改革法案の前進に苦慮する中、市場では十分な財政改革への悲観的な見方が強まっているようだ。

  トロント・ドミニオン銀行の北米為替戦略責任者、マーク・マコーミック氏は「政策当局者らは感謝祭までの税制改革法案可決を望んでいる」とした上で、「今後予想される政治的な駆け引きや上下院の法案の乖離(かいり)を考慮すれば、ホリデーシーズンならではの奇跡が起きない限りその期限までの可決はなさそうだ」と続けた。
原題:Stocks, Dollar Fall on Senate Tax Plan Concerns: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Crude Climbs as Saudi Crackdown Intensifies(抜粋)
Top Commodity Is Keeping Bears at Bay as Electric Cars Loom (3)(抜粋)

◎欧州株:7月以来の大幅下落、米株に連れ安-米税制改革巡り懸念

  9日の欧州株式相場は下落し、指標のストックス欧州600指数は7月以来の大幅安となった。米法人税率引き下げ先送りが景気に悪影響を及ぼすとの懸念が広がり、これで売られた米国株に追随した。

  ストックス600指数は1.1%安の390.07で終了。業種別19指数全てが下落。基礎資源銘柄が2.4%安と、最もきつい値下がり。テクノロジー銘柄は2.3%下落。

  構成銘柄で上昇したのは90銘柄、下げたのは506銘柄。

  ドイツのDAX指数は1.5%安と、下げが目立った。その他の主要指数は、英FTSE100指数が0.6%安。フランスのCAC40指数は1.2%下げた。
原題:Europe Stocks Retreat Most Since July Amid U.S. Tax PlanConcern(抜粋)

◎欧州債:下落、買われ過ぎ感台頭-短長期債のスプレッド拡大

  9日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み下落。2週間前のECB会合を受けた相場上昇が行き過ぎとの見方が市場の一部で広がった。

  ドイツ10年債利回りは8日に付けた8週間ぶり低水準から上昇に転じた。ロンドン時間午後4時36分現在は6bp上昇の0.38%。UBSグループのストラテジスト、ジョン・レイス氏によれば、同利回りは下げ過ぎたとの懸念がある。同氏は2018年末までに0.9%に上昇するとみている。

  イタリア国債の下げが目立った。10年債利回りは7bp上昇。長期債が大きく下げ、利回り格差が拡大。とりわけ2年物と10年物のスプレッドが顕著だった。

  英国債も連れ安。5年債入札に向けて売りが膨らんだ。
原題:European Bonds Drop Under Repricing; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)
Bonds Slump From Germany to Portugal on Fears RallyOverdone (1)(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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