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日本株、バブル崩壊のくびきから脱するか-日経平均が「半値戻し」に

Images of Electronic Stock Boards As Nikkei and Topix Index Edge Up
Bloomberg
日経平均株価、TOPIXに続き半値戻し達成
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  9日の取引で日経平均株価は25年ぶりに2万3000円台に乗せ、バブル経済さなかの1989年12月に付けた終値ベースの史上最高値(3万8915円87銭)からリーマン・ショック後の2009年3月に付けたバブル崩壊後最安値(7054円98銭)までの下げ分の「半値戻し」を達成した。TOPIXも今月に入り、最高値2884.80とバブル後安値695.51の半値戻しである1790.15を通過。市場関係者も、兜町の格言にある「半値戻しは全値戻し」を期待し、先高観を強めている。

  丸三証券の服部誠執行役員は、日経平均は「『半値戻し』を達成し、次の目線は3分の2戻しの2万8000円だ。今の株高の主因は需給で、低金利下で債券から株式へのグレートローテーションが始まっている」と指摘。株価形成の重要な要素である企業収益の面でも、「好業績は来期も続く見通しで、中長期的にみて達成は難しくない」とみる。

  財務省が9日に公表した10月の対外・対内証券売買契約の状況によると、海外投資家の日本株投資は3兆4288億円の買い越しとなり、現在の統計算出方法になった14年以降で金額規模は最大。メリルリンチ日本証券の山田修輔FX/株式ストラテジストは海外勢の買いは9月から見られたとして、その背景に「日本株の出遅れ、国内の堅調なマクロ、企業業績」を指摘。株と円相場の「乖離(かいり)に一段の拍車が掛かっている」とも述べた。ブルームバーグのデータでは、最高値にある米S&P500種株価指数の来年予想PERは17.7倍で、TOPIXは15.1倍と低い。

  一方、SMBC日興キャピタル・マーケット(ロンドン)のストラテジスト、ジョナサン・アラム氏はこれまで長年バブル崩壊後の高値だった「07年2月26日にもしTOPIXを買っていたら、その後10年半のキャピタルゲインはわずか0.03%だ」と顧客向けリポートで言及。強気ムード一辺倒になりつつある日本株市場について、やや冷めた見方を示している。

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