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AT&TのCEOがCNN売却否定-米独禁当局との緊張高まる

更新日時
  • タイム・ワーナー買収計画巡り資産売却案の内容について情報錯綜
  • 合意できなければ司法省は来週にも差し止め訴訟提起と関係者

米AT&Tのランダル・スティーブンソン最高経営責任者(CEO)は8日、タイム・ワーナー傘下のCNNを売却するつもりはなく、そのような提案を当局に対して行ったこともないと述べた。AT&Tが854億ドル(約9兆7200億円)でタイム・ワーナーを買収する計画を巡り、米司法省反トラスト当局との攻防が激しさを増している。

  同CEOの発言に先立ち、事情に詳しい複数の関係者は、CNNなどの部門も含め、個別資産の議論が両社と司法省当局者との間の協議で取り上げられていると述べていた。関係者の一人は司法省がディレクTVないしターナー・ブロードキャスティングの売却案を持ち出したと語った。ターナーにはCNN、TNT、TBSが含まれる。また別の一人はAT&TがCNN売却を提案し、政府側が拒否したと説明していた。

  AT&Tと司法省の立場の隔たりは大きく、交渉が暗礁に乗り上げるリスクが高まっている。関係者の一人は、合意に至らない場合は司法省が来週にも合併計画の差し止めを求める訴訟を起こすだろうと語った。当局が懸念しているのは、AT&Tがタイム・ワーナーを買収してコンテンツを手に入れた場合、有料テレビの競合会社のコスト上昇につながるのではないかという点だと、関係者の一人は指摘している。

  これら関係者の数人によれば、AT&Tは司法省が差し止め訴訟を起こした場合、法廷で争うための準備を進めている。

  AT&Tのジョン・スティーブンス最高財務責任者(CFO)は8日、当初、年末までに見込まれていた買収完了が不透明になったと述べた。

  8日の米株式市場でタイム・ワーナーの株価終値は6.5%安の88.50ドル。AT&Tの買収提示額は107.50ドルだった。一方、AT&Tの株価は1.1%高の33.44ドル。

原題:AT&T CEO Says He Won’t Sell CNN as Antitrust Tension Rises (1)(抜粋)

(AT&TのCEOの発言などを追加して更新します.)
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