コンテンツにスキップする

元JPモルガンのアナリスト、MiFID2で新ビジネス-無料リサーチ

  • コリーン・プン氏はキャリアの大半、大手銀でリサーチに携わる
  • 運輸業界リサーチのアジア太平洋責任者、昨年11月に独立

コリーン・プン氏は昨年、JPモルガン・チェースでのアナリストの仕事を失った時、欧州の新規制がニッチな、そして無料のリサーチの需要を生み出すと考え、独立を決断した。 

  JPモルガンのシンガポールの証券部門で運輸業界リサーチのアジア太平洋地域責任者を務めていた同氏はリストラで職を失ったが、番付トップに近い業界アナリストだった。

Crucial Perspective Pte CEO and Founder Corrine Png Interview

コリーン・プン氏

写真家:Wei Leng Tay / Bloomberg

  独立することの利点の一つは、大手銀行でのようにマネジメントやマーケティングに時間を割かずに調査リポートを書くのに多くの時間を使えることだと、同氏は言う。

Crucial Perspective Pte CEO and Founder Corrine Png Interview

コリーン・プン氏

写真家:Wei Leng Tay / Bloomberg

  しかし独立の理由はそれだけではなく、リサーチと取引執行の代金を別々に支払うことを義務付ける欧州連合(EU)の新規則、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の下で、調査業界の様相が変わると見込まれることだ。

  プン氏は、粗悪なリサーチを提供していたアナリストが新規則によって「淘汰」されるとともに、そうでないアナリストらにチャンスをもたらすと考えている。

  「MiFID2は機会だと期待している。ファンドマネジャーにとって目からうろこが落ちる瞬間になると思われるからだ」とプン氏は述べた。同氏は昨年11月に、クルーシャル・パースペクティブを設立。今年3月にウェブサイトを立ち上げた。運用者らは「いい加減なリサーチの仕事に金を払いたくないだろう」とインタビューで語った。

  同氏のビジネスモデルは顧客にリサーチに対する支払いを求めない。リサーチはウェブサイトで無料で提供し、広告によって収入のほぼ半分を稼ぐ計画だ。これによって、カバーする銘柄についての自由が得られると考えている。

  他の収入源としてはバイサイド企業から委託されるリサーチプロジェクトや、ファンドマネジャーとの電話や面談が考えられる。最終的には、リサーチの質が高ければ収入はついてくると同氏は考えている。「良い商品を提供すれば、お金の問題はある時点で自然に解決すると思う」と同氏は語った。「そうならなければ再就職のための面接を受けるまでのこと、人生が終わるわけじゃない」と述べた。

  同氏は2008年にJPモルガンに加わり16年10月まで勤務した。JPモルガンはこの記事についてコメントを控えた。

原題:An Ex-JPMorgan Analyst Goes Out on Her Own as MiFID Changes Loom(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE