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11月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが小反落、米税制改革巡る不透明性が重し

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小反落。主な経済指標の発表がなく、投資家は米税制改革法案を巡る不透明性に注目した。ドル指数は今週初めから、上下動を繰り返す展開が続いている。

  ドルは主要通貨のほぼ全てに対し下落したが、中でもニュージーランド(NZ)ドルに対する下げが最もきつかった。NZ準備銀行(中央銀行)が、インフレ目標はこれまでの予測より早期に達成されるだろうと述べたのが手掛かり。中銀はインフレが目標の2%に達する時期の予想を、2019年第1四半期から18年第2四半期に前倒しした。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.1%安の1ドル=113円88銭。ユーロはドルに対し0.1%上げて1ユーロ=1.1596ドル。

  ドルは対円で午前、月初来安値の113円40銭をつけた。トレーダーらによると、ドルの114円台回復が日本の輸出企業などによるドル売りで阻まれ、行き詰まったポジションが巻き戻された。ドルは午後、米国債利回りの上昇を背景に対円で下げ幅を縮小した。

  ポンドはドルに対し下落。1ポンド=1.3087ドルで日中安値をつけた後、下げ幅を縮小した。値下がりの背景には、英政権を取り巻く政治懸念の再燃があった。

欧州時間の取引

  税制改革の進展が懸念視される中でも、ドル指数は狭い値幅での動きにとどまった。一方でユーロは小幅上昇した。

  ポンドは軟調。メイ英首相がパテル国際開発相の更迭を検討していると伝わり、政治リスクが注目された。同国際開発相はその後、辞任した。
原題:Dollar Declines on Tax Uncertainty; Kiwi Gains: Inside G-10(抜粋)
Euro Gains on Positioning as Dollar Trades Sideways: Inside G-10(抜粋)
*U.K. CABINET MINISTER PRITI PATEL RESIGNS

◎米国株・国債・商品:テクノロジー株上昇、銀行に売り-原油は続落

  8日の米株式相場は上昇。朝方下げて始まったものの、その後反転した。テクノロジー株が上昇した一方で、金融株は下落。共和党の税制改革法案をめぐる議会での調整が難航するとの懸念が背景にある。ドルと米国債、原油は下落した。

  • 米国株は上昇-テクノロジーに買い、銀行に売り
  • 米国債は下落-10年債利回り2.33%
  • NY原油は続落、米在庫の予想外の増加で
  • NY金は上昇、100日線に連動した動き続く

  株価指数ではテクノロジー銘柄の比重が大きいナスダック100指数の上げが目立った。一方でKBW銀行指数は4営業日続落。7日投開票された州知事選などの選挙結果を受け、トランプ大統領による企業寄り政策の実行性を巡り懸念が広がった。KBWは選挙結果を「大虐殺」と表現し、議会共和党は税制の内容に関して大衆迎合的なトーンを強める可能性があると指摘した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%上昇の2594.38。ダウ工業株30種平均は0.1%未満高い23563.36。米10年債利回りはニューヨーク時間午後4時半現在、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.33%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。メキシコ湾岸のプラットフォーム閉鎖で相場は急上昇する場面もあったが、米国の供給増加を背景に売りが優勢となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比39セント(0.7%)安の1バレル=56.81ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は20セント下げて63.49ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。ボラティリティーの指標が引き続き低下するのに伴い、金は100日移動平均線に沿った動きが続いた。ニューヨーク時間午後1時56分現在、金スポット相場は前日比0.6%高の1オンス=1283.46ドル。10月下旬以降、100日線付近での推移が続いている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.6%上昇の1283.70ドルで終了した。

  FTNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリストファー・ロウ氏は電子メールで、「きのうの選挙で民主党はバージニア州とニュージャージー州の知事選で勝利したほか、州議会でもほぼ全ての州で民主党が議席を伸ばした」と指摘。「主要選挙のない年の選挙では、結果は投票率次第となりがちだ。少数派を支持する有権者が積極的に投票所に向かうため、野党が得票を伸ばすことが多い。それでも前日の結果は共和党に、法案可決までの時間が限られていることを思い起こさせただろう。何も成し遂げていないとの見方で支持基盤が弱まるならば、なおさらのことだ」と述べた。

  ただ、株式相場の上昇は政治的なせめぎ合いとはおよそ関係ない状況が続いている、との指摘もある。

  ハートフォード・ファンズで投資コンサルティングチームの責任者を務めるブライアン・クラウス氏は、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで「多くの人がここ数カ月の市場の動きをそうしたイベントと関連付けたがっているが、実際にはほとんど関係ない」とし、「理由は力強い企業決算と低金利、世界同時成長だ。昨夜のバージニア州での選挙結果ではない」と続けた。
原題:Stocks Gain as Tech Strength Offsets Weak Banks: Markets Wrap(抜粋)
Oil Tumbles as Surprise Stockpile Surge Outweighs Platform Woes
PRECIOUS: Gold Hugs 100-Day Average; Nerves Among Platinum Bears

◎欧州株:ほぼ変わらず-小売株に買い、自動車株は下げる

  8日の欧州株式相場はほぼ変わらず。小売銘柄が買われたものの、自動車株が値下がりした。

  指標のストックス欧州600指数は0.1%安で終了。業種別19指数のうち上げたのは9指数で、小売銘柄は0.9%値上がり。自動車関連銘柄は1.3%下げ、3日続落となった。

  構成銘柄の中で上げたのは311銘柄、下落したのは282銘柄

  域内の主要指数は、英FTSE100指数が0.2%高。ドイツのDAX指数はほぼ変わらず。フランスのCAC40指数は0.2%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.6%それぞれ下げた。
原題:European Stocks Steady as Retailer Gains Offset AutomotiveDrop(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が下落、薄商いの中-中核国債ほぼ変わらず

  8日の欧州債市場では、薄商いの中を周辺国債が下落し、国債利回りは最近の下げ幅を縮めた。中核国債はほぼ変わらず。

  スペイン国債は値下がり。9日が祝日のため同国からの取引参加者が少なかったと、ロンドンのトレーダー2人が指摘。ポルトガル10年債利回りは7bp上昇。

  英国債は上昇。政治リスクを背景に、10年債利回りは約1カ月ぶりの低水準を付けた。
原題:Peripheral Bonds Dip in Slow Trading; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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