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中国人民元、もはやトランプ氏のサンドバッグにあらず-状況は一変

  • トランプ氏の大統領就任後、人民元は対ドルで上昇に転じる
  • 選挙期間中は貿易促進へ人民元安誘導と中国当局を批判
Yuan Fix Back in the Spotlight as Traders Track PBOC Signals
Photographer: Xaume Olleros/uBloomberg
Yuan Fix Back in the Spotlight as Traders Track PBOC Signals
Photographer: Xaume Olleros/uBloomberg

トランプ氏が米大統領候補として選挙戦を戦っていた当時、中国人民元は格好の標的だった。ただ、米大統領としての今週の訪中では、状況が大きく変わっていることにトランプ氏は気付くだろう。

   トランプ氏は選挙キャンペーン中、中国が輸出を有利にするため人民元安を誘導していると批判していたが、1年前の大統領選からは様変わりしている。

  大統領選の数カ月前、人民元が20年余りで最大の年間下落率へ向かう中、トランプ氏は中国を「師範クラス」の為替操作国とこき下ろし、人民元安への不満をあらわにした。だが今は人民元が年間ベースで2013年以来の対ドル上昇となる勢いだ。政策当局が介入を控え、柔軟性を高める姿勢を示す中で、人民元の変動率も大きくなっている。

Role Reversal

  オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行アジア調査責任者のクーン・ゴー氏(シンガポール在勤)は、「トランプ氏が人民元問題を取り上げることはもうないだろう」と指摘。「中国人民銀行(中央銀行)が積極的な介入を控えているため、人民元はより市場に委ねられるようになっている。人民元の自由化を進展させる一段の改革が期待される」と語った。

       

アジア社会政策研究所のカトラー氏

(出所:ブルームバーグ)

原題:Trump May Find It Hard to Use China’s Yuan as a Punching Bag (1)(抜粋)

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