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【個別銘柄】ロームや旭化成上昇、バンナムHは大幅高、クボタ急落

更新日時
  • メリル日本証はロームの目標株価上げ、車載・産機向け拡大を見込む
  • クボタの1-9月営業利益は2.3%減、増益の通期計画達成を不安視

8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ローム(6963):前日比5%高の1万2030円。メリルリンチ日本証券は、投資判断「買い」を継続し、目標株価を1万500円から1万2500円に上げた。車載・産業機械市場向けで半導体需要の拡大を予想、特に車載では今後電動化車両(xEV)市場の拡大に伴い炭化ケイ素(SiC)デバイスの需要が増加、ロームが競争優位性を発揮できる製品群への期待が高まるとみる。

  旭化成(3407):7.1%高の1507.5円。野村証券は、7日の取引終了後に行われた決算説明会で、リチウムイオン電池セパレータの上期販売数量が電気自動車(EV)用中心に拡大、下期は能力増強効果もあり、上期以上に伸びる可能性がある点を確認したと指摘。同証では2019年3月期から売り上げの大幅拡大を見込んでいたため、短期業績にポジティブと分析した。目標株価は1320円から1510円に引き上げ。

  クボタ(6326):6.6%安の2031.5円。1ー9月期の営業利益は前年同期比2.3%減の1445億円、固定費増加や原材料価格の上昇が響いた。17年12月期計画は前期比4.9%増の1980億円を維持。SMBC日興証券はネガティブと指摘、10ー12月期計画は31%増の535億円だが、タイでの需要低迷、インセンティブを再強化する米国の状況を踏まえると、やや厳しい印象とみる。

  ライオン(4912):9.3%安の1963円。みずほ証券は、7ー9月期の営業利益が前年同期比3.1%増と上期(13%)に比べ増益幅が抑えられたと指摘。一般用消費財事業が1.5%増収にとどまり、原料高やマーケティング費用の増加も影響したとみている。過去数年は増益率の高さを背景に高バリュエーションであったため、株価は調整しやすい局面になるとも予想した。

  清水建設(1803):8.3%安の1274円。4-9月期営業利益は前年同期比3.4%減の500億円だったと8日午後1時に発表。完成工事高の減少により完成工事総利益が減少した。18年3月期営業利益計画は965億円に据え置いた、市場予想は1230億円。

  大林組(1802):2.8%安の1518円。18年3月期営業利益計画を1345億円に据え置くと正午に発表、市場予想は1385億円。一方、4-9月期営業利益は前年同期比5.4%増の624億円、建設事業が増収増益だった。

  バンダイナムコホールディングス(7832):9%高の4235円。4ー9月期の営業利益は前年同期比10%減の349億円と、従来計画の270億円を29%上回った。スマートフォン向けゲームアプリケーションなどネットワークコンテンツが国内外で好調、主力のIP商品・サービスも伸び、特に7ー9月期は海外で家庭用ゲーム販売が想定を上回った。

  クラレ(3405):1.6%高の2392円。1-9月期営業利益は前年同期比11%増の584億円だったと8日午後1時に発表。ビニルアセテート事業でポバール樹脂の販売量が増加、メタクリルや人工皮革、炭素材料など機能材料も好調だった。同時に発行済み株式総数の0.37%、30億円を上限に9日から自社株買いを行うとも発表した

  堀場製作所(6856):5.6%高の7520円。17年12月期の営業利益計画を220億円から前期比24%増の230億円に上方修正した。年間配当も90円から95円に増額。半導体システム機器の好調を反映。想定為替も1ドル=110円から111円、1ユーロ=120円から127円に変更した。

  横河電機(6841):5.3%安の2053円。4ー9月期の営業利益は前年同期比13%減の124億円、粗利率や販売管理費比率が悪化した。SMBC日興証券は、上期は同証予想の160億円や市場予想を下回り、ネガティブな印象と指摘。微増収・大幅増益の下期会社計画は、利益改善や中東遅延のリスクなどを考慮すれば、達成のハードルは高いとの見方を示した。

  NTTデータ(9613):3%安の1317円。4ー9月期の営業利益は前年同期比15%増の521億円となり、18年3月期計画は前期比2.5%増の1200億円を据え置いた。野村証券は、海外の収益性改善ペースが遅く、セクター平均を上回る利益成長が期待しづらいとの見方を示した。

  ワコム(6727):100円(18%)高の656円でストップ高。。4ー9月期の営業損益は15億100万円の黒字と、前年同期の8億9800万円の赤字から改善。タブレット向けデジタルペンの売り上げが倍増、スマートフォン向けは韓国サムスンの旧モデルへの需要が消失した一方、次期モデル「Galaxy Note8」用の量産出荷を始めた。18年3月期は29億円の黒字計画を維持、前期は11億7100万円の赤字だった。

  東芝機械(6104):11%高の808円。18年3月期の営業利益計画を52億円から前期比21%増の54億円に上方修正、収益性の改善や為替好転などが寄与する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、第2四半期受注高が第1四半期から増加、成形機の第2四半期営業利益率が7.3%と前年同期から上昇、第2四半期実績と修正後の通期計画がコンセンサスを上回ったことは株価にポジティブ、との見方を示した。

  ブラザー工業(6448):11%高の3115円。18年3月期の営業利益計画を625億円から前期比12%増の660億円へ上方修正、為替前提を1ユーロ=123円から128円に円安方向へ見直したほか、IT、自動車関連向けを中心とした産業機器などマシナリー事業の好調を反映した。

  ホシザキ(6465):7.2%安の1万360円。8日午後に第3四半期決算を発表。ブルームバーグが算出した7-9月期営業利益は前年同期比3.6%増の110億3700万円と、市場予想の117億円を下回った。米州など海外が振るわなかった。

  TOWA(6315):16%高の2335円。クレディ・スイス証券は、第1四半期をけん引した3D NAND関連の第2四半期受注高が四半期比較で減少し、株価は7日午前に下落したと推測。一方、説明会では受注が1月以降に再加速、カメラモジュール関連の受注は18年も好調に推移する点などを確認し、ポジティブな印象とした。通期計画が一段と上振れる確度が高く、押し目買いの好機ともみている。

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