30年にわたる債券利回り低下の理由として最も有名な説は「世界的な過剰貯蓄」というものだ。だが、ゲーブカル・リサーチの分析によると、貯蓄の増加は既に止まっており、数年内に減り始める見込み。これが市場を転換させる要因となり得る。

  過剰貯蓄が進んだのは主要経済国で貯蓄率の高い35ー64歳の比率が上昇したためだと、ゲーブカルのエコノミスト、ウィル・ディナイヤー氏が今月、リポートで指摘した。人口構成のこうしたパターンが逆転すれば、「大幅な利回り上昇」と、世界の株価の「大幅下落」につながる可能性があると警告する。

  「資本提供者比率」、つまり35ー64歳の人口をそれ以外の人口で割った比率は、世界の貯蓄性向が今後10年で低下することを示唆している。さらに詳しく35ー64歳を5歳ごとのグループに分けて分析すると、貯蓄率の高い46-50歳よりも貯蓄率が比較的低い60-64歳の人口が多くなるため、貯蓄性向は2020年以降、急速に低下するという。

  「今後数年は、金利と資産価格に対する人口構成の影響は中立だろう」が、「2020年代に金利が上昇するリスクに備えて、保有債券のデュレーションを短縮していくべきだ」とディナイヤー氏は記述した。

原題:Get Ready for Great Bond Bust of 2020, Due to Demographics (1)(抜粋)

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