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生身のトレーダーが消える為替市場-フロー自動化はこれからが本番

  • 為替トレーディング業務のさらなる自動化を94%が目指す
  • 自動化のトレンドを「スキャンダルが加速させた」とウパダヤ氏
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Photographer: Michael Nagle
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Photographer: Michael Nagle

5兆1000億ドル(約580兆円)が1日で動く外国為替市場で、生身の人間の存在感がますます薄れつつある。

  マイアミで開催された「トレードテックFX」会議の主催者らが、トレーディングおよび為替責任者を対象に調査を行った結果、そのような結論が導き出された。北米を拠点とする100人のうち94人が、今後3年で為替トレーディング業務のさらなる自動化を目指していると回答した。

  市場では電子トレーディングとアルゴリズム取引が浸透しつつあり、コーリション・デベロップメントの推計によれば、2012年から16年にかけてG10通貨を扱う顧客窓口のセールスとトレーディング、リサーチの人員の約4分の1が銀行によって削減された。

  為替操作スキャンダルに一部の主要銀行が関与し、100億ドルを上回る制裁金の支払いを余儀なくされたこともあって、自動化は支持を得ている。英銀HSBCホールディングスの外為グローバル責任者だったマーク・ジョンソン被告は、為替操作で個人が刑事責任を問われた初の裁判で、ニューヨークの連邦地裁の陪審から有罪評決を先月受けた。

  アムンディ・パイオニア・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、パレシュ・ウパダヤ氏は、投資家がオンラインで注文を執行し、より迅速により有利なレートが得られるテクノロジーに移行する動きを「これらのスキャンダルが加速させた」と指摘。「出資者にとっての最良執行こそ、明らかに資金運用の重点課題であり、経費を低く抑えることも重要だ」と述べた。

  生身の人間が関与しないトレーディングの量をなお増やす余地があることも調査で示された。自動化の完了はフロー全体の4分の1以下だと62%が回答し、半分を上回ると答えた割合は8%にとどまった。 

原題:Humans Are Becoming Less Important in the World’s Biggest Market(抜粋)

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