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アップルの中国市場での復活、アイフォーンX投入でも長続き見込めず

  • アイフォーンXの高額な価格設定、中国販売に悪影響も-カナリス
  • ライバル企業は最新機種でアイフォーンXに対抗する意向

アップルは世界最大の携帯電話市場である中国で目立った競合製品が乏しかったことなどから7-9月期にようやく不振に歯止めをかけた。だがホリデーシーズンは異例の厳しい競争になりそうで、「iPhone X(アイフォーン・テン)」を大々的に投入したアップルだが、中国シェアの維持、拡大につなげられない可能性がある。

  国内製品の普及拡大の波に乗る華為技術(ファーウェイ)や小米など中国の大手スマートフォンメーカーは、最新の主力製品で年末にかけてアイフォーンXを狙い撃ちする意向だ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先週、中国市場で復活を遂げていると投資家に述べたが、楽観的になるのは早計だったかもしれない。

Apple Inc.'s iPhone X Arrives in Stores

アイフォーンX発売、香港のアップルストアで

写真家:Justin Chin / Bloomberg

  中国本土を含む大中華圏でアップルの売上高は6四半期連続で減少していたが、7-9月期に好転し12%増収を達成。同社のスマホ出荷での市場シェアは7.7%に上昇した。ただ、華為技術とOPPO(オッポ)、vivo(ビボ)が半分以上のシェアを占めており、調査会社IDCの推計では、シェア4位の小米でさえアップルの2倍近い。

  また、アイフォーンXの値段は最高8388元(約14万4000円)と北京の労働者の平均月給に近い高額である上に、華為技術の「メイト10」など比較的低価格の競合製品がアイフォーン販売の重しとなる可能性がある。

  調査会社カナリスのアナリスト、チア・モ氏は「アップルの成長は一時的にすぎない」と指摘。「アイフォーンXの高額な価格設定は中国販売に悪影響を及ぼすだろう。10-12月期のアップル業績にあまり楽観的になれないのはこれが最大の理由だ」と説明した。

A Gentle Uptick

  アップルはコメントを控えている。同社は先週、アイフォーンXの需要を背景に10-12月期の売上高を少なくとも840億ドル(約9兆5700億円)と予想した。同社の時価総額は3日、米企業で初めて一時9000億ドルに達した。

Still Lagging

原題:The Comeback in China Tim Cook Called Out Probably Won’t Last(抜粋)

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