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米中首脳が掲げる好対照の経済運営モデル-世界経済の覇権争う

  • 石炭や鉄鋼業の復活含め、製造業の雇用取り戻す-トランプ氏
  • 高付加価値化を通じ、中国製造業の力を高める-習主席
習近平国家主席

習近平国家主席

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
習近平国家主席
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

アジア歴訪中のトランプ米大統領は8日から中国を訪問する。米経済を後押しするため目先の成果を目指す一方、北京で大統領を迎える習近平国家主席はより長期的なビジョン実現を思い描いている。

習近平氏、豚の餌やりから国家主席へ-中国最高権力者の横顔

  習主席が示す青写真は2段階に分かれており、まず2025年までにテクノロジーチェーンの高付加価値化を通じて中国製造業の力を高める。第2段階は習氏が先月打ち出した50年までに「社会主義現代化強国」を築いて中国を「世界のリーダー」にする構想だ。

  一方、中国との取引に前向きな企業幹部を引き連れて同国を訪れるトランプ大統領は、対中貿易赤字を減らしたい考えだ。国際通貨基金(IMF)のデータによれば、昨年の中国との貿易赤字は3270億ドル(約37兆2000億円)に上った。石炭や鉄鋼業などの復活を含め、米国に製造業の雇用を取り戻すとの公約実現を目指す。

  元情報アナリストで、豪国防省高官を務めたオーストラリア国立大学のヒュー・ホワイト教授(戦略学)は、「習主席のモデルは米国型のように見える経済を築くことであり、トランプ氏は中国がこれまでたどってきたような経済を米国で築こうとしている」と分析。「習氏は中国経済で雇用をハイテクや高付加価値に広げ、残った人々が石炭や鉄鋼生産に従事することを認めることをさらに重視している。トランプ氏のモデルはその真逆だ」と述べた。

  モルガン・スタンレー・アジアの元会長で、現在は米エール大学のシニアフェローを務めるスティーブン・ローチ氏は、「中国がリバランスに成功し、米国がそうしなければ世界の成長エンジンとしての中国の役割は今後も高まり、米国の役割は相対的に低下することになる」と指摘した。

Here’s How Fast China’s Economy Is Catching Up to the U.S.

原題:Trump and Xi Joust for World Economy Crown With Divergent Plans(抜粋)

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