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11月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、日中安値近辺-原油など商品相場が大幅高で

  6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が2015年7年以来の高値をつけ、その他商品が幅広く買われる中、ドルは主要通貨と新興国通貨の大半に対して下げた。

  サウジアラビアは、リヤドの国際空港に対するイランの週末のミサイル攻撃は戦争行為と見なし得ると非難。WTI先物は米東部時間の正午前に上げ幅を大きく広げ、約2年ぶりの高値に達した。サウジで汚職を理由に複数の王族や政府要職者が一斉に逮捕されたこともあり、同国の政治が不安定化するとの懸念が増大、資源国通貨が上昇した。ドルは正午前に円に対して下げに転じ、113円台後半まで値下がりした。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%低下。ドルは対円で0.3%安の1ドル=113円71銭。ユーロはドルに対し0.1%未満上昇して1ユーロ=1.1610ドル。

  欧州の中核国債利回りが米国債利回りより大きく低下したことを背景にユーロは売られ、ニューヨーク市場の午前には1ユーロ=1.1580ドルの安値をつけたが、その後急速に持ち直し、下げを消した。

  新興国通貨は前夜の大幅な下げから持ち直した。中でも、金属相場の上昇を背景に買われたブラジル・レアルが上昇を主導した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロがドルに対して下落。銀行系トレーダーによるドル買い持ちの積み増しが背景だと欧州市場のトレーダー2人は指摘した。IHSマークイットが6日発表した10月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は予想を上回ったが、ユーロ買いの手掛かり材料にはほとんどならなかった。
原題:Dollar Trades Near Session Lows as Crude Surges: Inside G-10(抜粋)
Euro Unresponsive to Data as Banks Go Long Dollar: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が上昇-原油は2年ぶり高値

  6日の米株式相場は上昇。米国債も値上がりした一方、ドルは下落した。このほかサウジアラビア要人の一斉拘束が影響し、原油価格は約2年ぶり高値に上昇した。

  • 米国株は上昇、通信株は軟調も全体では値上がり
  • 米国債も高い-10年債利回りは2.32%
  • NY原油は大幅続伸、2年ぶり高値-サウジの一斉拘束で市場動揺
  • NY金は反発、6週間ぶり大幅高-ミサイル攻撃図ったとサウジがイラン非難

  米国株では、スプリントとTモバイルUSの合併協議打ち切りを受けて通信株が軟調だったものの、主要指数は上昇した。テクノロジー株は高い。ブロードコムによるクアルコムへの買収提案を巡る動きが手掛かり。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の2591.13。ダウ工業株30種平均は9.23ドル(0.1%未満)上げて23548.42ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.32%。

  コメルツ銀行の商品アナリストらは6日付の顧客リポートで、「当社の低めの原油価格予想にとって最大の『リスク』はサウジアラビア情勢の不安定化だと、これまでに繰り返し強調してきた」と指摘。「サウジアラビアで王子11人、閣僚4人、そして元閣僚が数十人拘束されたことで、情勢不安定化のシナリオが現実化する可能性が週末に高まった」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続伸。終値で2015年6月以来の高値となった。サウジアラビアが同国のアルワリード王子など複数の王族、政府要職者を拘束したことが買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前週末比1.71ドル(3.1%)高の1バレル=57.35ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は2.20ドル上げて64.27ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。9月25日以来の大幅上昇となった。リヤドの国際空港にミサイル攻撃を試みたことは戦争行為と見なし得ると、サウジアラビアがイランを非難したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比1%高の1オンス=1281.60ドルで終了。終値では10月19日以来の高値。

  この日は多くの資産でアジア発のニュースが材料視された。市場は日本銀行の黒田東彦総裁の物価に関する発言や、中国の金融システムは高いレバレッジが原因で脆弱(ぜいじゃく)性を著しく増しつつあるとの中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁のコメントを消化する形となった。またトランプ米大統領がアジア訪問で貿易不均衡の是正の必要性を示していることも意識された。

  TDセキュリティーズの為替戦略北米責任者マーク・マコーミック氏は「トランプ大統領のアジア歴訪からのノイズがやや多過ぎ、市場は適切なシグナルを得られない」とし、「従来のマクロ経済を背景とした動きは依然残っており、トランプ大統領のニュースが今週、市場に大きな影響を与えるとは思わない」と続けた。

  その上で、「今週は北朝鮮の動きを注視する必要があるだろう」とし、「多くは、トランプ大統領のアジア歴訪中にミサイル発射や核実験といった挑発行動に出るのではないかと懸念している。そうなれば、貿易や経済政策を巡る大統領の発言よりも大きな影響があろう」と述べた。
原題:Stocks Rise as Trump Talks Asia Trade; Bonds Gain: Markets Wrap(抜粋)
Oil Pierces Two-Year High as Saudi Roundup Rattles Markets
PRECIOUS: Gold Rises Most in Six Weeks Amid Saudi Arabia Jitters

◎欧州株:小じっかり、鉱業株が高い-銀行株は値下がり

  6日の欧州株式相場は小高い。銀行株が下げたものの、鉱業株は2013年以来の高値を付けた。

  指標のストックス欧州600指数は0.1%高の396.59で終了。業種別19指数のうち11指数が値上がり。鉱業銘柄が1.2%上昇した一方、銀行株は0.4%下げた。構成銘柄の中で上昇したのは243銘柄、下げたのは342銘柄。

  英FTSE100指数は0.1%未満の上げながら、終値での過去最高を更新。その他の主要指数では、ドイツのDAX指数は0.1%安。フランスのCAC40指数は0.2%、スペインのIBEX35指数は0.4%それぞれ下げた。
原題:European Stocks Hold Steady as Miners’ Jump Offsets Banks’Drop(抜粋)

◎欧州債:中核国債上昇、少ない供給見通しで-ECBデータも注目

  6日の欧州債市場では中核国債が上昇。今週の債券供給が少ない見通しが背景にある。

  ECBが公表した公的部門債券購入プログラム(PSPP)の月次データによれば、購入済みのドイツとオーストリア、スペイン、フランス、ポルトガルの各国債の加重平均残存期間(WAM)はいずれも伸びた。ドイツ国債のWAMは10月に7.6年、9月は6.56年だった。

  償還期日に関するデータは、今後1年間の1カ月当たり再投資額が平均100億ユーロ前後となることを示唆。トロント・ドミニオン銀行によると、月ごとの再投資額は20億-240億ユーロの間で大きく変動し、リアライズド・ボラティリティー(RV)を活用したトレーディングの好機となり得る。

  ポルトガル国債の上げが目立ち、10年物利回りは2%に向けて低下。最近の低下トレンドが継続した。

  供給予定が限定的なのを背景に、中核国債で2年物と10年物の利回り曲線がややフラット化した。
原題:Core Bonds Climb Amid ECB PSPP Data; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(米国株・国債・商品を更新します.)
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