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【個別銘柄】「光」懸念で古河電工急落、マツダも下げる、三菱商高い

更新日時
  • 古河電工は通期利益計画据え置きに失望、光部品は半年調整の見方
  • 住友商と三菱商は通期純利益と配当計画を増額、資源高など寄与

6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  古河電気工業(5801):前営業日比16%安の6080円。2018年3月期の営業利益計画を前期比11%増の430億円で据え置き。SMBC日興証券は、光関連製品の成長を期待していただけに、失望感のある決算内容だったと指摘。通期計画はコンセンサス予想の476億円や同証予想の465億円を下回り、光部品の長期的な成長期待は剥落していないが、少なくとも向こう半年程度は調整傾向が続くとの見方を示した。

  ソフトバンクグループ(9984):2.6%安の9945円。傘下の米国携帯電話事業者のスプリントは4日、ドイツテレコム傘下のTモバイルUSとの合併に向けた協議を終了すると発表。野村証券は、今後は自力で米携帯事業の収益改善に取り組むことになると指摘。中長期的に米携帯各社の競争優位が構造的に変化する可能性があるのは第5世代移動通信システム(5G)の開始で、スプリントの2.5ギガヘルツ帯周波数をどのように5Gで活用するかに注目するとした。

  三菱商事(8058):3.5%高の2789.5円。18年3月期の純利益計画を4500億円から前期比14%増の5000億円に上方修正する、と6日午後2時に発表。資源価格上昇による効果などで4割を超す増益だった上期動向を踏まえた。上期配当を1株40円から47円、期末配当を40円から48円に増額、年間でも80円から95円に増やす。前期実績は80円。

  住友商事(8053):4.6%高の1740円。18年3月期の純利益計画を2300億円から前期比64%増の2800億円に上方修正する、と6日午後1時30分に発表。市場予想の2490億円を上回る。資源ビジネスでの資源価格上昇の好影響に加え、鋼管事業の市況回復に伴う需要増加、非資源ビジネスの堅調見通しを反映した。年間配当計画も1株50円から56円に増額、前期は50円。

  ファーストリテイリング(9983):2.2%高の3万8600円。10月の国内ユニクロの既存店売上高は8.9%増だった。野村証券は、既存店とダイレクト販売の9ー10月累計実績が前年同期比8%増と同証による今期予想の前提である1.8%増を大幅に上振れていると指摘。冬物商戦の最盛期もこれからで、上期の上振れ期待が醸成されることが十分想定されるとの見方を示した。

  トーセ(4728):3.7%高の3245円。開発を担当したスクウェア・エニックスのスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエスト ライバルズ」のサービスが2日に始まった。iTunesの無料アプリランキングによると、ドラクエライバルズは3位となっている。

  マツダ(7261):4.3%安の1582円。4ー9月期の営業利益は前年同期比13%減の765億円だった。18年3月期計画は前期比19%増の1500億円を維持、市場予想は1654億円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、米国中心の販売苦戦が顕在化した第2四半期決算と分析。会社側の今期予想には、為替の影響による若干の上振れ余地があるが、市場コンセンサスの切り下がりは不可避との見方を示した。

  UACJ(5741):9.5%安の3060円。18年3月期の経常利益計画を前期比51%増の300億円で据え置いた。ゴールドマン・サックス証券は、在庫評価益が期初計画に比べ20億円増額され、実質的に下方修正の意味合いが強いと分析。7ー9月期は、在庫評価益を除く実質ベースで39億円と会社計画の57億円に届かず、前年同期や前四半期に比べ減益だったとも指摘した。

  サッポロホールディングス(2501):6%安の3440円。1ー9月期の営業利益は前年同期比17%減の107億円、新規連結した米アンカー社の取得費用の計上などが響いた。JPモルガン証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に変更。「エビス」や「黒ラベル」は好調だが、新ジャンルをはじめ低価格帯分野での競争が激しく、想定ほど販売促進費が削減できないと指摘。会社側は通期業績を据え置いたが、達成に向け第4四半期の目標は高過ぎるともみている。

  LIXILグループ(5938):1.6%安の3120円。4ー9月期の営業利益は前年同期比8.4%減の378億円だった、と6日午後1時に発表。マーケティングやIT費用など先行投資で販売管理費が増加、海外子会社の減損損失なども響いた。前期比23%増の850億円とする18年3月期計画は据え置き。

  日産化学工業(4021):1.4%高の4360円。18年3月期の営業利益計画を325億円から前期比9.7%増の345億円に上方修正する、と6日午後1時に発表。ディスプレー材料製品や動物用医薬品原薬の出荷が好調なため。年間配当計画も1株60円から66円に増額、前期実績は52円。

  カカクコム(2371):6.7%高の1685円。野村証券は、2日午前の決算発表直後に株価は下落したが、示された決算内容にネガティブはなく、むしろ「食べログ」の新料金プランの契約店舗数が加速したことをポジティブに捉えるべきとの見方を示した。17年3月末の3500店に対し、9月末9200店、11月末見込みは1万3000店と同証が予想する18年3月末の2万店舗が射程圏内に入ったとし、利益は順調に進捗(しんちょく)とみて、投資判断「買い」を維持。

  アズビル(6845):4.3%高の5190円。4ー9月期の営業利益は前年同期比57%増の77億3500万円と、従来計画の73億円を上回った。18年3月期計画は220億円から前期比17%増の235億円に上方修正。SMBC日興証券ではポジティブな印象と評価、ビルディングオートメーションは五輪開催を控え中期的に堅調が続くとの見方を示した。

  サントリー食品インターナショナル(2587):3.3%安の5030円。みずほ証券は、7ー9月期(第3四半期)の営業利益は338億円と市場コンセンサスの378億円を10%下回り、ネガティブと分析。サプライチェーンコストが増加したフランスなど欧州のほか、競合の高まりで米州やオセアニアも減益となるなど想定以上に停滞しているとみる。

  セガサミーホールディングス(6460):9.3%安の1476円。4ー9月期の営業利益は前年同期比75%増の268億円と、据え置いた18年3月期計画の200億円(前期比32%減)を既に超過。みずほ証券は、第2四半期までは期待通りの好決算だが、今後の業績動向は流動的と分析。来年2月の遊技機規則の改正を控え、下期予定していたタイトルの多くが来期以降に延期される可能性が高いとの認識を示した。

  日本ライフライン(7575):1000円(18%)安の4520円ストップ安。野村証券は18年3月期の営業利益予想を100億円から97億円、来期を114億円から108億円に引き下げた。主力の電気生理学(EP)カテーテル類は、心房細動アブレーションカテーテル手術件数の増加で好調ながら、一部競合製品との競争激化を反映した。今期の会社計画は前期比23%増の94億7200万円。

  エイベックス(7860):9.4%安の1437円。4ー9月期の営業利益は前年同期比72%減の8億4000万円と従来計画の11億円から下振れたもようと2日に発表。販売・一般管理費の増加が響いた。

  日清オイリオグループ(2602):9.8%安の3370円。4ー9月期の営業利益は前年同期比15%減の47億600万円。SMBC日興証券は、原料コスト上昇に対し油への価格転嫁が進まず、第1四半期の12%増からの一転減益はネガティブな印象と指摘。四半期での業績上下動は市況を扱う以上致し方ないが、あらためてボラティリティーリスクを想起させる結果と総括した。

  三菱ロジスネクスト(7105):17%高の1014円。いちよし経済研究所はレーティングを「B(中立)」から「A(買い)」、フェアバリューを950円から1200円に上げた。世界フォークリフト市場の17年上期販売台数は日米欧アジアの全地域で拡大、予想以上に国内外で市場拡大の恩恵が見込め、10月のユニキャリアとの経営統合によるコスト削減効果も寄与するとみる。

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