「パラダイス文書」でグレンコアの疑惑露呈、コンゴで不正融資か

  • グレンコアは法律事務所アップルビーの主要顧客-ICIJ調査
  • 文書にはコンゴや豪州での活動、輸送事業への関与などが記載
Photographer: Bloomberg

世界最大の資源商社、スイスのグレンコアは、法律事務所アップルビー・グローバル・グループ・サービシズから流出した大量の機密情報の発覚で厳しい視線を浴びている。

  機密情報を入手した国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の調査によれば、グレンコアはアップルビーの主要クライアントで、アップルビーのバミューダのオフィスではグレンコア傘下の107のオフショア会社に関する情報が保管されている「グレンコア・ルーム」という部屋も設置されていた。

  アップルビーは2016年にハッカー攻撃を受けたとされ、多国籍企業や富裕層個人に関する同社の情報をICIJが入手。会議議事録や電子メールなど大量のデータを基にICIJや加盟報道機関が一斉に報じたところによると、「パラダイス文書」を称されるこれらの情報には、グレンコアのコンゴ(旧ザイール)やオーストラリアでの活動、輸送事業への関与に関する内容が含まれている。

  ガーディアン紙によれば、グレンコアは09年にコンゴで4500万ドル(約52億円)をイスラエルの資産家ダン・ガートラー氏所有の会社に融資。融資の詳細は先に報じられていたが、アップルビーの文書ではガートラー氏がその代わりに政府から特定の認可を取り付けるよう求められている。

  ガートラー氏はコンゴのカビラ大統領の友人で、昨年は米ヘッジファンド運用会社オクジフ・キャピタル・マネジメントの代理でコンゴ当局者に賄賂を贈るスキームへの関与が取り沙汰されたと事情を知る関係者は話していた。

  グレンコアはこの融資に関する不正疑惑について否定している。

  ブルームバーグ・エル・ピーのピーター・グラウアー会長は、グレンコアでシニア独立非業務執行取締役を務める。

原題:Glencore’s Role in Paradise Papers Leak: What You Need to Know(抜粋)

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