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支持率低迷のトランプ大統領、「中国の王」から成果目指す-8日訪中

  • 政策停滞やロシア疑惑捜査でトランプ氏の支持率は過去最低に
  • トランプ氏は北朝鮮巡りいら立ちも-元NSC中国担当のヘンリー氏
トランプ大統領

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Photographer: Frankck Robinchon /Pool via Bloomberg
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Photographer: Frankck Robinchon /Pool via Bloomberg

昨年11月の米大統領選でトランプ氏が勝利して間もなく、ペルー・リマでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた。同会議に合わせて行われた米中首脳会談で、当時のオバマ大統領は習近平国家主席との会談の最後に、互いに世界の経済大国の指導者の立場として幾つか助言を授けた。

  この会談に詳しい関係者によると、オバマ氏は定期的な中国たたきに象徴されるトランプ氏の選挙キャンペーンを受けて勝利に至った要因を習主席に説明した上で、対米関係を持続的な軌道に乗せるための施策を講じるよう提案した。

  オバマ氏の話に注意深く耳を傾けた習主席は、先に手を出すことはしないが、傍観して受け身に回ることもないと返答したと同関係者は明らかにした。

  それから約1年後、トランプ大統領は8日に中国を訪問する。政策の停滞やロシア疑惑に対する捜査で同大統領の支持率は過去最低に落ち込んでいる。その一方で、習主席は自身への権力の集中をさらに進めた。トランプ氏は最近のインタビューで習主席を「中国の王」と表している。

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  トランプ大統領は5日、日本に向かう大統領専用機内で記者団に対し、株高や低失業率、強化された軍、中東でのイスラム国打倒などを挙げ、政治的立場が弱くなった状況下で習主席と会談することになるとの主張を退けた。

  大統領は最近、北朝鮮への対応で習主席を持ち上げたが、中国はなお地域の戦略的バランスを変えかねない金正恩体制の崩壊を回避したい考えだ。

  米国家安全保障会議(NSC)で中国担当ディレクターを務めたポール・ヘンリー氏は、「トランプ大統領は北朝鮮を巡り、ある時点でいら立ちを募らせることになるだろう。中国から得たいと考えているものが率直に言って現実的でないからだ」と分析。仮にそうなった場合、「大統領は不満を示すために貿易・経済面である種の懲罰的措置に立ち返る可能性がある」と述べた。

  8日中国入りするトランプ大統領には、エネルギーから金融サービスに至る各分野での取引締結を目指し、約40社の米国企業の幹部が同行する。

原題:Embattled Trump Seeking Wins From ‘the King of China’ in Beijing(抜粋)

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