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フロマン氏:トランプ政権はTPP離脱でアジアの中国主導を助長

更新日時
  • 「最大の戦略的失態の一つと歴史は評価」-現政権下での復帰は困難
  • TPP11は「重要な構想」-日米FTAの優先順位低く進展は否定的
Delegates Meet For Trans-Pacific Partnership (TPP) Signing Ceremony
Photographer: Fiona Goodall/Getty Images AsiaPac
Delegates Meet For Trans-Pacific Partnership (TPP) Signing Ceremony
Photographer: Fiona Goodall/Getty Images AsiaPac

マイケル・フロマン前米通商代表部(USTR)代表は、トランプ米大統領は環太平洋連携協定(TPP)離脱の決断によってアジアにおける中国の影響力を強めたとの考えを示し、「最大の戦略的失態の一つと歴史は評価する」と批判した。

  フロマン氏は米国のTPP離脱について「アジアからの撤退は中国の支配力強化につながる」と述べ、「トランプ政権はアジア太平洋地域における中国主導を助長した」と指摘した。3日(日本時間4日)、電話インタビューで語った。

Delegates Meet For Trans-Pacific Partnership (TPP) Signing Ceremony

マイケル・フロマン氏

04: US Representative of Industry and Trade Michael Froman

  中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)など、一貫した地域戦略に基づいて行動しているとも説明。TPP各国が地域の経済ルールを決めなければ、中国が決めることになると危機感を示した。

  フロマン氏はオバマ前政権のUSTR代表としてTPP交渉のとりまとめに尽力し、2015年10月の大筋合意まで導いた。現政権発足後は政府を離れ、現在は米国外交問題評議会の特別研究員を務めている。

トランプ訪日

  トランプ大統領は5日来日し、6日に安倍晋三首相と会談する。その後、韓国や中国などアジア各国を訪問する予定。フロマン氏は、アジア歴訪の主要議題は北朝鮮問題になるとした上で、経済面でも「具体的な成果」を求めるだろうと語った。

  日米首脳会談では、米国が求めている2国間の自由貿易協定(FTA)が「議題に上る可能性はある」としながらも、「まだ多くの作業が残っている」として、進展には否定的な見方を示した。米国にとって北米自由貿易協定(NAFTA)や韓国、中国との通商交渉がより重要であり、日米FTAの「優先順位は低い」とも話した。

TPP11

  トランプ大統領がTPPを離脱した後、日本は米国を除く11カ国での合意に向けて交渉を主導している。将来的な米国の復帰を視野に、米国に関連する項目を凍結し、復帰後に解除する方針だ。8日からベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での大筋合意を目指している。

  フロマン氏はTPP11を「重要な構想」と評価。TPPで合意した高い基準のルールが具体化されることは望ましいと期待を寄せ、基準を維持するためにも「再交渉をしないことが重要だ」と指摘した。一方、「トランプ政権はすでに態度を明確にしている」と述べ、現政権下での復帰の可能性は低いとみている。

  トランプ大統領は6日、東京で開かれた日米財界人との会合で、「TPPは正しいアイデアではなかった」とし、「最終的には私が正しいことが証明されよう」と離脱の正当性を主張した。その上で、TPPの枠組みとは別の方法で貿易に関する制限を緩和する方針だとしたが、詳細については、これまで阻まれてきたビジネスの取引を迅速化させる権限を自分は持っていると述べるにとどめた。

(最終段落にトランプ大統領の発言を追加します.)
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