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債券は大幅高、米金利低下やオペで好需給を確認-先物は午後に一段高

更新日時
  • 長期金利が0.025%に低下、9月26日以来の水準
  • 日銀オペと入札予定、需給的には買われやすい-しんきん証

債券相場は大幅上昇。前週末に米国の長期金利が低下した流れを引き継いだことに加えて、日本銀行が実施した買い入れオペで需給の良好さがあらためて確認されたことで買い圧力が強まった。

  6日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前営業日比13銭高の150円65銭で取引を開始。午後には日銀オペの結果を受けて一段高となり、150円93銭まで上昇。結局は40銭高の150円92銭と9月以来の高値水準で引けた。

先物中心限月の一目均衡表

  しんきん証券営業企画部の高井行夫金融市場アナリストは、「米国の賃金上昇率が鈍いというところがあらためて意識されて連休明けに一気に買い戻しが入っているという感がある」と指摘。「きょうの日銀オペは強めの結果だった。週内にはあと2回オペが予定されているのに対して、入札は短いゾーンの流動性供給と30年債だけなので、需給的には買われやすい」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前営業日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.045%で寄り付いた。午後には0.025%まで買われ、9月26日以来の低水準を付けた。

  2年物の382回債利回りは2bp低いマイナス0.185%と新発として5月10日以来、5年物の133回債利回りは2bp低いマイナス0.12%と新発として9月15日以来の水準までそれぞれ下げた。新発20年物162回債利回りは2bp低い0.565%、新発30年物56回債利回りは2.5bp低い0.82%、新発40年物の10回債利回りは3.5bp低い1.005%と、いずれも9月以来の低水準を付けた。

  しんきん証の高井氏は、「短いゾーンはベーシススワップのマイナス幅拡大を背景とした外国人投資家の需要がある一方、30年、40年あたりは割安に放置されていたため、ここにきてショートカバーを巻き込んで買われている」と指摘。「10年と20年は利回り曲線の両端に押される形で連れ高になっている」としている。
 
  3日の米国債相場は上昇。米雇用統計発表後に乱高下し、10年債利回りは1bp低下の2.33%程度で引けた。10月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数が市場予想を下回る伸びにとどまったほか、平均時給の伸びも予想以下の結果となった。

米雇用統計の詳細はこちらをご覧下さい。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「米雇用統計は相変わらず賃金が弱めの結果で、米国のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)も落ち着いてきている」と指摘。「米長期金利が2.4%を超えたところで金利上昇圧力が限定的なことが確認されており、買い安心感がある」とみる。

日銀オペ

  日銀がこの日に実施した長期国債買い入れオペの結果によると、応札倍率は残存期間1年超3年以下が3.67倍と前回から上昇した一方、3年超5年以下は3.87倍に低下。1年以下の応札倍率は1.95倍と昨年9月以来の低水準だった。今週は8日、10日もオペが予定されている。

  しんきん証の高井氏は、「3ー5年ゾーンの応札額は過去の水準からみるとそんなに少ないというわけではないが、前回からは一気に減っており、目立った需給の改善があった」と話した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

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