ベネズエラ、デフォルトリスク高まる-S&P、フィッチが格下げ
Ben Bartenstein、Daniela Guzman-
大統領の債務再編方針の表明でジャンク級格付けをさらに引き下げ
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デフォルトに陥る「可能性が極めて高い」-フィッチ
ベネズエラのマドゥロ大統領が対外債務の再編を求める方針を表明したのを受け、フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングは3日、既にジャンク級にあった同国の信用格付けをさらに引き下げた。
フィッチはベネズエラの長期外貨建て格付けを「CC」から「C」に引き下げた。デフォルト(債務不履行)の「可能性が極めて高い」と発表資料で指摘した。S&Pはベネズエラのソブリン格付けおよび国営ベネズエラ石油(PDVSA)の格付けを「CCC-」から「CC」に下げた。これはデフォルト相当のレベルを2段階上回る水準。ムーディーズ・インベスターズ・サービスも3日、債務再編のプロセスが長引いた場合、「損失はかなりの額」に上る恐れがあると指摘した。
マドゥロ大統領が2日、対外債務の借り換えと再交渉を行う考えを表明したのを受け、同国がデフォルトに陥るのはほぼ確実とみられている。政府とPDVSA、国営電力会社は約8億ドル(約910億円)の利払いが期限を過ぎている。

原題:Venezuela Ratings Cut Deeper Into Junk as Default Odds Surge (1)(抜粋)
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