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11月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、米雇用統計に反応し一時下げるも反転     

  3日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことが嫌気され、ドルは一時下げた後は堅調に推移した。

  朝方発表された10月の米雇用統計では、雇用者数の増加幅が市場予想を5万2000人下回った。また賃金は伸び悩んだ。その後、米供給管理協会(ISM)が発表した非製造業景況指数が市場予想を上回ったことに反応し、ドル指数は今週の高水準に上昇した。主要10通貨でドルに対する下げが特に目立ったのはオーストラリア・ドルとユーロ。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=114円07銭。ユーロはドルに対し0.4%安の1ユーロ=1.1608ドル。

  今週は連邦公開市場委員会(FOMC)の政策会合や下院共和党による税制改革法案の公表、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)理事の次期議長への指名発表といった大きなイベントが続いたが、来週は落ち着いた1週間となりそうだ。経済指標では、7日発表の9月求人件数や10日発表の11月ミシガン大学消費者マインド指数が市場で材料視される可能性はある。米金融当局者ではイエレンFRB議長やニューヨーク連銀のダドリー総裁らが講演を予定している。

  次期FRB議長人事は片付いたが、米税制改革を巡る不確実性がこれ以上のドル高を抑制するリスクとなり得ると複数のトレーダーは指摘する。2日に公表された案は市場を動かしたものの、トレーダーらは景気への広範な影響を判断するため、詳細がはっきりするのを待っている状況だ。

欧州時間の取引

  欧州時間には米雇用者数の伸びで順調な数字が示されるとの見方から、ドル買いが優勢となった。ただ週末ということもありポジションをスクエアにする動きも見られた。
原題:Dollar Rebounds From Weekly Low as EMFX Plunges: Inside G-10(抜粋)
Dollar Erases Thursday Drop on Pre-NFP Positioning: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が最高値、アップル高い

  3日の米株式市場ではS&P500種株価指数が続伸し、週ベースで2013年以来最長の8週連続高となった。アップルの好決算と堅調な米ISM非製造業総合景況指数を受け、景気楽観論が強まった。米国債は長期債が上昇。雇用統計を受けて値動きが激しい場面もあったが、市場の利上げ見通しはほとんど変わらなかった。

  • 米国株は上昇、主要3株価指数が全て過去最高値更新
  • 米国債はまちまち、10年債は続伸-雇用統計発表後に乱高下
  • NY原油は続伸、55ドル台で終了-2015年以来の高水準
  • NY金は下落、米経済指標が堅調でドル上昇

  午後の取引ではアップルが3.7%高まで買い進まれたこともあり、S&P500種が着実に上値を伸ばした。米国債相場は、10月の非農業部門雇用者数が予想を下回ったことに反応して一時大きく伸びたが、その後は上げ幅を縮小。短期債利回りが小幅上昇する一方で中長期債利回りは低下し、イールドカーブがフラット化した。

  S&P500種は前日比0.3%上げて2587.84、ダウ工業株30種平均は22.93ドル(0.1%)上げて23539.19ドル。ナスダック総合指数は0.7%上昇した。ニューヨーク午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.33%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。終値で2015年7月以来の高値となった。石油輸出国機構(OPEC)減産延長が焦点になる中、ナイジェリアとベネズエラからの供給が滞る可能性も買い材料になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.10ドル(2%)高の1バレル=55.64ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.45ドル上げて62.07ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。米雇用統計やISM非製造業景況指数で米経済の底堅さが示唆され、ドルが上昇したことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.7%安の1オンス=1269.20ドルで終了。一時は0.2%上昇する場面もあった。
  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は終値ベースで過去最低となった。

  主要3株価指数は週ベースで、S&P500種が0.3%高、ダウ平均が0.5%高、ナスダック総合が0.9%高と全て上昇した。

  10月の米雇用統計はまちまちな内容で、8月のハリケーンの影響でデータにゆがみが生じたこともあり、明確な結論を引き出しにくいものとなった。フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む12月利上げの確率は高水準を維持した。
原題:U.S. Stocks at Records, Dollar Gains on Economy: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Edge Higher, Curve Flattens After NFP Action Unwound(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Closes Above $55 First Time Since July 2015(抜粋)
Gold Drops as Rising Dollar Saps Demand Amid Firm U.S. Economy(抜粋)
Bulls Prevail as VIX Rejoins S&P 500 in Record Territory: Chart(抜粋)

◎欧州株:上昇、食品・飲料に買い-英FTSE100は最高値更新

  3日の欧州株式相場は上昇。通信株が下げたものの、食品・飲料銘柄への買いが全体を押し上げた。指標のストックス欧州600指数は今週の上げ幅を広げ、2週続伸となった。

  ストックス600指数は0.3%高の396.06で終了。業種別19指数のうち14指数が値上がり。食品・飲料銘柄は1.2%上昇、通信株は1%下げた。

  構成銘柄の中で上昇は358銘柄、下落したのは235銘柄。

  英FTSE100指数は0.1%上昇し、終値での過去最高値を更新。他の主要指数では、フランスのCAC40指数が0.1%高、ドイツのDAX指数は0.3%上げた。一方、スペインのIBEX35指数は1%値下がりした。
原題:European Stocks Gain as Food Firms’ Jump Offsets TelecomLosses(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が上昇、入札計画発表で-ドイツ債は不安定

  3日の欧州債市場ではポルトガル国債が上昇。10年債入札が来週実施されるとの発表が手掛かり。12月のフィッチ・レーティングによる格付け見直しを前に、投資家らが長期債を積み上げる可能性があるとの見方が広がった。ドイツ国債は不安定な動きとなった。

  ポルトガル10年債利回りは4bp低下の2.06%と、2015年4月以来の低水準。2027年償還債の入札を8日に実施すると当局が発表、調達目標額は10億ー12億5000万ユーロ。

  英10年債は一時の上げを消した。サービス業PMIが予想を上回ったことが背景。
原題:Portugal Bonds Rally on Auction Date; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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