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11月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、共和党の税制案で-議長にパウエル氏指名

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米下院の共和党首脳部が公表した税制改革案の詳細が嫌気され、売りが出た。

  共和党案が発表されるとドルはこの日の安値を付けた。税制改革案には法人・個人所得税率の大幅な変更が盛り込まれており、法人税率については20%に引き下げるとしている。

  トランプ米大統領は午後、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事(64)を指名したが、市場への影響はほとんどなかった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは円に対して0.1%安の1ドル=114円09銭。対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=1.1658ドル。ポンドは対ドルで1.4%安の1ポンド=1.3059ドル。一時は1.3043ドルまで下げる場面があった。

  税制改革案で示された多国籍企業の国外利益に対する税率が最大12%と、一部の予想を上回ったため、ドルは安値から下げ渋る展開となった。
  イングランド銀行(英中央銀行)の新たな成長予測に従うと、「今後3年間で2回程度の追加利上げが必要になる」とカーニー総裁が見通しを示すと、ポンドは一段と下げた。

欧州時間の取引

  イングランド銀が約10年ぶりの利上げに踏み切ったものの、次の利上げは差し迫っていないと示唆したため、ポンドは下げた。
原題:U.S. Stocks Mixed, Dollar Lower on Tax Plan Detail: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Dips as Tax Reform Details Rattle Markets: Inside G-10
Trump Says He’ll Nominate Jerome Powell to Lead Federal Reserve
Dollar Down as Tax Proposal Eyed; Powell Nominated: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500が小幅高、国債や商品も上昇

  2日の米株式市場ではS&P500種総合指数が小幅高。下院共和党が発表した税制改革法案を消化する展開で前日比マイナスで推移した後、取引終了間際に下げを埋めた。米国債は長期債を中心に上昇した。

  • 米国株はS&P500種が小幅上昇、税制案詳細発表で住建株は安い
  • 米国債は上昇、税制改革案発表後の高値からは下げる
  • NY原油は上昇、2年ぶり高値-OPECの主要加盟国が減産支持
  • NY金は上昇、トランプ大統領がFRB議長にパウエル氏指名で

  10年債利回りの低下を受けて金融株や不動産株が堅調となり、S&P500種は引け前の1時間で下げを埋めて小幅ながら上昇した。税制改革案の各業界への影響が吟味される中、小型株は法人税引き下げの恩恵が最も大きいとの見方で上昇。一方、住宅ローン利子の税控除適用が半減されたことが嫌気され、住宅関連株は売られた。

  S&P500種は前日比0.1%未満上げて2579.85。ダウ工業株30種平均は81.25ドル(0.4%)上昇し23516.26ドル、ナスダック総合指数は0.1%未満下落。ニューヨーク午後5時現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.35%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が上昇。終値では約2年ぶりの高値となった。石油輸出国機構(OPEC)の最大加盟国2カ国が減産措置の延長を公に支持したことを好感した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比24セント(0.4%)高の1バレル=54.54ドルで終了。これは2015年7月以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント1月限は13セント上げて60.62ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事を指名したことが手掛かり。ニューヨーク時間午後3時42分現在、金スポット相場は前日比0.1%高の1オンス=1276.04ドル。
  
  下院の共和党首脳部が提示した税制改革法案は、法人・個人所得税率の大幅な変更を盛り込み、今後購入する住宅につき利子の控除が適用されるローンの上限は100万ドルから50万ドルに下がった。

  米国債は税制改革案の詳細が発表されて間もなく日中高値をつけたが、その後は伸び悩んだ。

  株式の個別銘柄では、前日7-9月(第3四半期)決算を発表したフェイスブックが下落し、他のハイテク銘柄の重しとなった。

  このほか、午後にはトランプ大統領がジェローム・パウエル氏を次期FRB議長に指名したが、市場の反応は薄かった。
原題:U.S. Stocks Mixed, Dollar Lower on Tax Plan Detail: Markets Wrap(抜粋)
USTs Bull Flatten After Tax Plan Details; Trump Announces Powell(抜粋)
Oil Hits 28-Month High as OPEC Behemoths Back Extending Limits(抜粋)
Gold Rises as Trump Announces Jerome Powell to Lead Central Bank(抜粋)
Homebuilders Drop as Bill Caps Mortgage-Interest Break: Chart

◎欧州株:1週間ぶり大幅安、旅行関連銘柄に売り-英FTSE上昇

  2日の欧州株式相場は1週間ぶりの大幅安となった。石油・ガス銘柄が上げたものの、旅行関連銘柄への売りが全体を押し下げた。

  指標のストックス欧州600指数は0.5%安の394.94で終了。業種別19指数のうち上昇したのは4指数のみ。構成銘柄の中で上げたのは293銘柄、下落したのは299銘柄。

  英FTSE100指数は0.9%上昇し、終値での過去最高値に迫った。イングランド銀行が約10年ぶりの利上げに踏み切ったものの、追加の利上げは差し迫っていないと示唆した。

  他の主要指数では、ドイツのDAX指数が0.2%安。フランスのCAC40指数は0.1%、スペインのIBEX35指数は0.5%それぞれ下げた。
原題:Europe Stocks Fall as Travel Firms’ Retreat Offset EnergyGains(抜粋)

◎欧州債:英国債上昇、ハト派的な中銀声明で-ドイツ債変わらず

  2日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。一方、英国債は上昇。イングランド銀行が利上げに踏み切ったものの、ハト派的な中銀声明を手掛かりに国債が買われる展開となった。

  英国債の5年物と30年物の利回り曲線はブルスティープ化。中銀は政策決定後に発表した声明から、前回声明に盛り込まれていた市場が見込んでいるよりも大幅な利上げが必要となる可能性がある、との文言を削除した。5年物利回りは11bp低下の0.7%、先物の10年物は94ティック上昇し125.12。

  ギリシャ10年債利回りは20bp下げ、2009年12月以来の最低を付けた。債務スワップ計画への期待が手掛かり。
原題:EGBs Overshadowed By BOE Rate Hike: End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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